5月30日、毎年恒例のビル・ゲイツによる夏のおすすめ本が発表されました。
通常は5冊紹介されるのですが、今回はフィクションとノンフィクションが1冊ずつの合計2冊です。
『Tomorrow, and Tomorrow, and Tomorrow』ガブリエル・ゼヴィン著
フィクションは、アメリカのアマゾンが選ぶ2022年のベスト本1位に輝いた、ガブリエル・ゼヴィンの最新作『Tomorrow, and Tomorrow, and Tomorrow』です。
ゼヴィンの著書には、これまでに日本映画『誰かが私にキスをした』の原作になった『失くした記憶の物語』、2016年の本屋大賞翻訳小説部門に輝いた『書店主フィクリーのものがたり』など日本語訳があります。
さまざまなところで絶賛されている本著ですが、特にビルを虜にしたのは、1990年代から2000年代、子ども時代に知り合い、成人してビデオゲーム制作に携わる2人の主人公と、彼らと協働する3人目の登場人物との関係性なのだとか。
主人公たちの関係に、自分、ポール・アレン、マイクロソフトの元CEOのスティーブ・バルマーという3人との共通点を見出し、心に刺さったようです。
『Tomorrow, and Tomorrow, and Tomorrow』の日本語訳について米国の出版社に問い合わせましたが、期日までに返事がありませんでした。でも、過去の作品の多くが翻訳されていることと、刊行前に争奪戦の末パラマウントが映画化権を獲得してすでに映画化が進んでいることからも、この小説の日本語訳が刊行される可能性はかなり高そうです。