まだまだ発展途上ではあるものの、AIが私たちの働き方(や何もかも)を変えつつあるのはご存じのとおりです。

まさに今、各種スプレッドシートアプリに、AIが導入されようとしています。

Microsoftは現在、すべてのMicrosoft 365アプリにおいて、AIアシスタントの「Copilot」をテスト中です。

Googleは今後数カ月のうちに、まずはWorkspaceアカウントから、スプレッドシートへのAIツールの統合を進めようとしています。

とはいえ、どちらもまだ利用できる状態ではないため、今すぐAIを使って仕事をしたいなら、サードパーティ製のツールに頼らざるをえません。

【今日のワークハックはこんな人におすすめ!】

  • ExcelやGoogleスプレッドシートの作業を効率化したい人
  • 数式の使い方がよくわかっていない人

今日のワークハック:AIスプレッドシートツール「GPTExcel」で数式をハックする

Image: GPTExcel
Image: GPTExcel

今すぐ使えるスプレッドシート向けAIツールの1つが、「GPTExcel」です。Excel、スプレッドシートの数式を生成してくれます。

生成の手順

まずは、作りたい数式を文章で入力します。

次に、使用先としてExcelかスプレッドシートを選択します。両者はコマンドが異なることがあるためです。「Generate」をクリックすると、数式をAIが教えてくれます。

生成された数式

今回、「奇数のセル内の文字を大文字にしたい」と入力をしたら、以下の下記の数式が提案されました。

  • Excel:=IF(MOD(ROW(),2)=1,UPPER(A1),A1)
  • スプレッドシート:=ARRAYFORMULA(IF(MOD(ROW(A1:A),2)=1,UPPER(A1:A),A1:A))

数式の解説をお願いする

しかもこのAI、提案だけして終わりではありません。

求めれば、ちゃんと解説をしてくれるのです。「explain」タブに数式を貼り付け、「Explain formula」をクリックすると、その式が動く仕組みを解説してくれます。

上記の数式の場合、こんな解説が出てきました。

この式では、MOD機能を使って、行番号が偶数か奇数かを判定しています。行番号が奇数なら、UPPER機能を使ってA1セルの文字を大文字にします。行番号が偶数のときは、A1セルの文字をそのまま返します。

IF機能は、このチェックを行ない、適切な結果を返すために使用されています。


他のAIと同様、重要な作業にロボットを使うときは、必ずダブルチェックをしましょう。

上司にスプレッドシートを送ったあとで、数式が全データを壊していたことがわかった……なんてことは勘弁ですものね。

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Source: GPTExcel, Microsoft, The Verge