>>Kindle unlimited、2カ月99円で読み放題キャンペーン中!
親戚の子どもや友人の子ども、もちろん自分の子どもも自分自身も。同じ親が育てたきょうだいなのに、どうしてこうも性格が違うんだろうと感じることがあります。
しかし「あなたのその性格は、きょうだいがつくった」とするのは心理カウンセラーの根本裕幸さん。生まれた順番や男女の組み合わせ、年齢差、親との距離感などのさまざまな理由で、その人の性格の形成に「きょうだい」の存在は大きく関わっているのだそうです。
きょうだいの構成や有無で、その人の性格に見当がつけられれば、付き合い方や接し方に活かせそうだと思いませんか?
今回は根本さんの著書『兄弟姉妹の心理学 弟がいる姉はなぜ幸せになれないのか』(WAVE出版)を紐解きます。
横のつながりのベースとなるのが「兄弟姉妹」の関係
心理カウンセラーとして多くの人と向き合うなかで、カウンセリングを受ける人の「親子関係」と「思春期の頃の人間関係(とくに友人関係)」に注目してきたという根本さん。
しかしあるとき、この2つでは説明しきれない「第3の要素」があると気づいたのだそうです。それが「兄弟姉妹」の関係です。
「親子関係」と「思春期の頃の人間関係」は上下関係のベースに。一方、横のつながりのベースとなるのが「兄弟姉妹」の関係。
根本さんは「もちろんすべてのケースに当てはまるわけではない」と前置きをしながらも、兄姉はしっかり者でリーダータイプ、弟妹は人懐っこく可愛がられるタイプになることが少なくないと綴っています。
それはまるで、子ども時代に家庭の中で担っていた役割が、学校や社会の中でも引き継がれ、そこにうまく収まるようにしくまれているかのようです。
(『兄弟姉妹の心理学 弟がいる姉はなぜ幸せになれないのか』18ページ)
学校や社会だけではありません。この兄弟姉妹が「横のつながり」に影響するということは、恋愛や結婚にも何らかの作用を及ぼすことになります。
よく聞くのが、同性のみのきょうだいの場合、異性に過剰な幻想を抱きがちだということ。
本書に紹介されていたのは、同性兄弟のなかで育った男性の「女性の部屋はいつもキレイで、いい香りがしているのだろう」というイメージ。これに対し、姉や妹を持つ男性は反論したくなる人も多くいるかもしれませんね。