「Google Bard」。決してキャッチーな名前ではありませんが、それを動かしているのは、テック業界最大級のビッグネームです。
この事実がGoogle Bardを、OpenAIのChatGPT、MicrosoftのBing Chatと並び称される、AIのメジャープレイヤーにしています。
そして今、先日の「Google I/O 2023」で発表されたアップデートを含めて、新機能が次々に登場しつつあります。
Bardの3つの注目新機能
1. 会話を別サービスにエクスポート可能
まずは、Bardの会話の一部を、GoogleドキュメントとGmailの両方にエクスポートできるようになりました。
プレゼン概要の下書き作成をBardに頼み、それを共同作業に適したドキュメントへ移したいときや、重要度の高いメールの作成にヘルプが必要なときに便利でしょう。
いずれの場合も、Bardのレスポンスにある「共有」アイコンを押し、それをどこへエクスポートするのかを選べばOKです。
2. ダークモードの搭載
次は、Bardに今回初めて登場したダークモード。この発表には、I/Oの出席者たちから歓声が上がりました。
切り替えも簡単。画面左下の隅に「ダークモード」アイコンがあり、このアイコンでモードを切り替えます。
3. Workspaceアカウントでも使用可能
最後に、通常のGoogleアカウントだけでなく、WorkspaceアカウントでもBardを利用できるようになります。
ただし、Bardのサポートを有効にする権限はWorkspaceの管理者にあるため、管理者がBardの利用に同意しないと、お使いのWorkspaceプランでは、Bardは作動しないかもしれません。
先日のI/Oでは、ほかにもBardのアップデートがいくつか発表されました。
Googleの大規模な言語モデルが進歩したおかげで、Bardの要約力が向上。さらに良いことに、ソースも挙げるようになりました。Bardがソースをリストアップするたびに、レスポンスに数字が表示され、それをクリックすると、そのソースを直で確認できます。
こうすることで、レスポンスをファクトチェックし、Bardがおかしなことを言っていないか、簡単に確かめることができるのです。
Bardを利用するには?
以前は順番待ちリストに登録するしかありませんでしたが、現在は広く一般に開放されています。
18歳以上で、Googleアカウント(またはBard用にセットアップされたWorkspaceアカウント)を持っていれば、誰でもBardを試用できます。
Bardの公式サイトへアクセスし、「Bardを試す」を押せば利用開始が可能です。
Source: Android Police, Bard(1, 2)