いわゆる「生産性ハック」で問題なのは、ニーズが人によって違う点です。

一度に1つのことだけに集中する「コンパートメント化」方式が効率的だという人もいれば、逆に、複数タスクを同時に実行するほうがいい人もいます。また、何か自分にご褒美を与えることでうまく行く人もいます。

そして、目に見える形で「行動のきっかけ」を与えられることが効率アップにつながる人の場合は、今挙げた3つの方法はいずれもあまり効果的とは言えないでしょう。

こうしたタイプの人は、日々のタスクをスケジュール帳に書きとめたとしても、予定が目に見えるところにないと忘れてしまうのです。そのため、書きとめておいたスケジュールは、タスクを覚えておくのにそれほど役立ちません。

そこで提案したいのが、時計を色分けする方法です。

時計を色分けする方法

用意するもの

まずは、時計を用意してください。

イメージするのは、小学校の教室に掛かっているような大きな白黒の時計です。たとえば、こちらの16ドルの時計なら、この目的にぴったりでしょう。

数字が大きく、数字の間の目盛りも見やすくて、それ以外の部分は実にシンプルです。

次に、ホワイトボードマーカーを何本か調達します(こちらは、12色で約12ドルです)。

最後に、ホワイトボードを用意します。大きさは、先ほど用意した時計が見られるところから、視界に入るぐらいのものが良いでしょう(こちらは価格が20ドルで、スタンドがついていて、マグネット4個とマーカー10本がセットになっています)。

タスクの仕分け方

では、マーカーのそれぞれの色を、ToDoリストの対応するタスクに割り当てていきましょう。

仕事をする時の生産性を上げたいのなら、ミーティングには青、メールへの対応には緑、昼休みには赤を割り振ると良いかもしれません。

学生なら、それぞれの授業に色を割り振ると良いでしょう。

あるいは、1日を通じて生産的に過ごしたいのなら、掃除や料理、通勤や個人的なタスクのそれぞれに色をつける方法もあります。

十分な時間を確保できない、あるいは、時間内に終えて次のタスクに移るのが難しいと感じているタスクに、色を割り振っていってください。

時計を色分けする方法

それぞれのタスクに対応する色を使い、時計に直接、扇型を描きます。時計の中心(長針と短針が重なる部分)を、扇型の先端としてください。そして、タスクの実行に要する時間帯を、その色で囲みます。

たとえば生物の勉強をする必要がある場合、それに午後5時からの1時間をあてる計画を立てたのなら、このタスクに割り当てた色のマーカーを手に取り、時計の5時から6時までの扇型の部分に色を塗るのです。

さらにホワイトボードに、やるべきタスクに関するメモを書きとめましょう(このときは、同じ色を使います)。

生物の勉強に青を割り当てているのなら、ホワイトボードに青い色で「生物」と書き、その下に、集中して取り組むべき内容をいくつか箇条書きにする、といった具合です。

この戦略が効果的な理由

このタスク管理法が効果的なのは、自分がやるべき事柄と、それにかかる時間を、具体的に目に見える形で示しているからです。

時計の短針が色を塗られたエリアにかかっている時は、その色に対応するタスクに取り組むべき時間帯だと気がつきます。

さらに、短針がそのエリアから離れる前にタスクをやり遂げなければならないことがわかります(その時間を過ぎたら、スケジュールを守れていないことになります)。

壁に掛かっている時計を見ればわかるわけですから、これは非常に明確です。

さらに毎朝、前の日に塗った色を消して、2分間でその日の予定の時間枠をマーカーで塗ることで、1日のはじめから、より集中して生産的に取り組むことができます(ただし、毎日の予定に必要な小休止を取る時間についても、色を割り当てるのを忘れないようにしてください)。

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