もし、あなたがやるべきことのリストや毎日のルーティンに圧倒され、おびえてイライラしているなら、この小さなコツが役に立つかもしれません。
あなたは、もう少し怠けた考え方をしていいのです。
ケンドラ・アダチの著書『The Lazy Genius Way(怠け者の天才のやり方)』にある生産性の基本原則の1つに、常に自分に「魔法の質問をするように」というリマインダーがあります。
今後の生活をより楽なものにするために、私が今できることは何か?
アダチは、「自分が重要なことについては天才になり、そうでないことについては怠け者になる」ために、怠け者の天才メソッドを開発しました。
どのように生産性を上げるのか
このメソッドは、今できる小さな行動をすることで、結果的に厄介なタスクを片付ける手助けになるという考えからきています。
アダチはポッドキャストのエピソードでこのコンセプトについて話しました。
あることが小さければ小さいほど、解決策はより簡単です。あなたが魔法の質問をすると、たいていはまたたく間に解決します。
その質問をする習慣を身に付けてください。たとえ単純な答えであっても、自分の1日、時間、エネルギー、態度にポジティブな影響を与えることに気づけば、あなたは質問を続けたくなります!
「魔法の質問」をどのように使うか
私は、時間がないときやエネルギーがないとき、またはそのどちらもないときにこのテクニックを使っています。
まず、「大きなタスクのすべてに今取り組むことはできない」ということを認めます。
それから自身にこう問いかけます。
あとでそのタスクに戻ったときに、それをより簡単にするためにできる小さなことは何だろうか?
先週から実践している、この方法の個人的な事例をいくつか紹介します。
- 今すぐに、子どもたちを自転車教室に通わせるための手続きをする時間はないが、ブラウザのタブを開いておくことで、自分がパソコン作業に戻ったときにすぐに思い出すことができる。
- このドレスの穴を繕う時間はないが、糸は手の届くところにあるので、針に糸を通して、あとでやるべきリストに貼り付ける。
- 子どもたちを学校に迎えに行く前に、車の中のものを取り出す時間やエネルギーはない。しかし、空の洗濯かごを車の中に入れておいて、家に帰ったら取り出したものを入れられるように準備しておく。
「魔法の質問」をするシチュエーション
このような場面で自身に魔法の質問をしてみましょう。
疲れる、またはイライラするルーティンは何か?
アダチは、子どもたちを迎えに行く前におやつのプレートを急いで用意して、彼らの放課後のルーティンを習慣化したと言いました。
あなたの朝や寝る前のルーティン、洗濯のプロセス、または週の食事計画について魔法の質問をしてみてください。
これらのルーティンのなかで、あなたが行き詰まったり、イライラするのはどこですか? あとでそれがより楽になるように、今できる小さなことがありますか?
上記のほかにも、たとえば以下のシチュエーションで使えます。
・今日、ToDoリストで終わらなかったことは何か?
今日やり遂げられなかったことでも、ほんのちょっとだけ進めて、あとでまた戻ることができるという考え方がいいですね。
・せまり来るタスクやプロジェクトで私が避けてきたものは何か?
なかなか着手できずに、カレンダーの月をまたいでしまうようなプロジェクトやタスクはありませんか?この魔法の質問をすれば、気付いたときにはタスクが完了しているかもしれません。
・数分しか時間がなく、すべてのタスクを完了させることができない。
あなたは一日のうち、10~15分のスキマ時間を(当然取るべきTickTock休憩以外に)何にあてますか? あるタスクに1時間かかるとわかっているのに10分しかない場合、電話番号を調べたり、質問リストを書いたり、リマインダーのアラームをセットしたりと、そのあとのタスクにつながる小さなことをするようにしています。
アダチは、魔法の質問をドミノを並べて最初の1つを倒すことに例えています。最初のステップが次、その次へと勢いをつけていくのです。
特に困難なタスクの場合、小さな一歩を踏み出すだけで緊張がやわらぎ、すぐに2番目と3番目のステップに取り組むことができることに気づきました。
魔法の質問は、今すぐであろうとあとであろうと、期待した以上のことを達成するのに役立ちます。
最初の小さな一歩を踏み出すだけで、あとでその課題を克服するための準備ができるのです。
Source:amazon, The Lazy Genius Collective