最近のAppleキーボードは叩くと少し音がしますが、メカニカルキーボードにはかないません。メカニカルキーボードを叩く時のあのカチャカチャ音、MacBookやiMacでは味わえない、何とも心地良い音。
ただ、それらしい音を出させることもできるんです。
メカニカルキーボードの耳に心地よい、あの打鍵音をMacのキーボードでも再現してみませんか? 今回はそのアプリ「Klack」をご紹介します。
気持ち良いあの音がMacから…「Klack」
MacにKlackをインストールすると、キーを叩くたびに「カチャ」という音がスピーカーから再生され、まるでメカニカルキーボードを叩いているかのような感覚。
機能的には大きな役割もなく、ムダな機能と言ってしまえばそれまでですが、これがなかなかしっくりくるのです。アプリをインストールして体験すれば実感が湧くことでしょう。
Klackのメニューバーにあるショートカットで、3種類の打鍵音を切り替えることができます。Everglide社のキースイッチ(クリスタルパープルとオレオの2種類)、それにNovelKeys社のキースイッチ(クリーム)ですが、いずれも独特な打鍵音となっています。
クリスタルパープルはタイプライターのような音で、オレオは歯切れよくカチッという音です。クリームは一番ソフトで標準的な音。ランダムに音の高低がつけてあり、より自然に聞こえます。
Klackでは、発売以降にソフトの更新が加えられ、システム音量とは別に打鍵音の強弱を調整できるようになりました。現時点で、音量は3段階に設定できます。
弱、中(デフォルト設定)、強の3つで、Mac本体の音量との兼ね合いで打鍵音の調整が可能です。ただし、打鍵音がシステム音量に影響されることは避けられません。
完全に独立した音量調整が将来的にできるようになればベストですが、今の3段階設定でもほぼ事足りるでしょう。
改善点を2つ挙げるとすれば、1つは、MacでBluetoothヘッドホンを使っていると、明らかに打鍵音が遅れること。AirPodsで聞くのがベストなのですが、キーを叩いてから打鍵音が聞こえるまでにわずかな間があって、イラっとすることもあります。
もう1つは、文字のキーしか打鍵音が出ないこと。つまり、ShiftキーやCommand、Option、Ctrl、Fnキーおよびファンクションキー列のキーのいずれを叩いても音がしません。
唯一の例外はEscキーで、おそらく頻繁に使われるキーだから打鍵音を鳴らすことにしたのでしょう。
それにしても、どのキーを押してもカチッという音がするべきで、シフトキーやコマンドを押して音がしないと、せっかくのメカニカルキーボード感が損なわれると思います。