5月12日金曜日OpenAIは、翌週以降にChatGPT Plus加入者にプラグインへのアクセスとインターネットアクセスを公開すること発表しました。
この2つの機能は、アルファテストにかけられていましたが、公式にはリリースされずに、すべてのPlusユーザーを対象とする公開のベータテスト期間に移行しました。
ChatGPT Plusのインターネットアクセスで何が変わる?
これら2つのChatGPT Plusの機能が大変革をもたらすと言っても過言ではないでしょう。まず、インターネットアクセスについてです。これまでのChatGPTは閉鎖的知識ベース(大規模な知識ベースですけどね、念のため)に限定されていました。
ChatGPTの知識は膨大で、広範なトピックを提供することができますが、それでもデータセットの範囲には限界がありました。
ChatGPTに2022年以降に起こったトピックに関して質問しても、連動するデータが全くありませんでした。しかし、それが今変わったのです。OpenAIがChatGPT Plusにインターネットへのアクセスを提供することにより、その可能性が急激に広がりました。
GoogleのBardやMicrosoftのBing Chatと同様に、ChatGPTでも現在はウェブを閲覧し、必要なときにインターネットからデータを引き出すことができるようになりました。つまり、質問に関する具体的情報を得ることができるのです。
例えば、ChatGPTにゼルダの伝説や、ティアーズ オブ ザ キングダム、あるいはイーロン マスクの最近の発言について質問しても、AIは2021年以前の詳細な情報に頼る必要はないのです。
しかし、それでもChatGPTが幻覚を見るのを防止するとは限らないので、出力結果にはまだ注意が必要です。
プラグインとは?
次にプラグインについてお話ししましょう。ChatGPTのプラグインは、Chromeのブラウザー拡張機能のようなものと考えることができます。
プラグインを追加すると、サードパーティ機能をAIエージェントに追加できるので、AIをさまざまな外部アプリケーションに接続できます。
たえば、
- OpenTable:ChatGPTにパーティーの規模や趣味に合った、特定の日程で利用できるレストランを探すように質問できます。
- Wolfram:数学や計算、グラフ付きデータについてChatGPTインターフェースで直接質問することができます。
- Kayak:ホテルの予約やお勧めの旅を含む、旅行の計画を作成できます。
特に強力なプラグインはPrompt Perfectで、ChatGPTができる限り最良の結果を出力するようにプロンプトを書き直してくれます。
OpenAIは、現時点で70種類以上のChatGPTプラグインをリリースする準備ができていると言っていますが、一度に有効にできるのは3種類だけです。
それ以上を使おうとすると、現在のプラグインを次に使いたいものに入れ替える必要があります。
ちょっと窮屈にも聞こえますが、多分それが最適です。なぜならプロンプトに従って、ChatGPTは自動的にこれらのプラグに接続するからです。そんなに多くのプラグインは必要ありません。
でないと、興味のないプラグインにChatGPTがアクセスしてしまうリスクがあるのです。
ChatGPTプラグインを使い始めるためには、Howfinityの動画が参考になります。
ChatGPTの新機能のコスト
避けて通れない話題ですが、これらの強力な新機能はどれも無料ではありません。 ChatGPT Plusの費用は月額20ドルで、サブスクリプションとしてはかなり法外です。対照的に、私たちの多くが使用したことがあるバージョンのChatGPTは完全無料です。
GPT-4のような既存の機能だけでなくプラグインやインターネットアクセスのような機能へのアクセスを得ようとするとかなりの費用アップです(無料のChatGPTではGPT-3.5しか使えません)。
そうは言っても、これらの新機能が追加された後も、価格は変更されていません。先週と同じく月額20ドルであり、今ではインターネットに接続し、プラグインでサードパーティアプリを手に入れることができるのです。
お金をかける気があるのなら、ChatGPT Plusで現在できることはたくさんあります。
ベータ機能を有効にする方法
そもそも、これらのオプションを表示するためにはベータ機能を有効にする必要もあります。
有効にするためには、ChatGPTを開き、「プロフィールと設定」をクリックし、「ベータ機能」を選択した後、必要なオプションを有効にしてください。
Source: Digital Trends