枕ほど、自分にピッタリのものを探すのが難しいアイテムも、そうそうないでしょう。

フィット感を求めてオーダーメイドしても何となく違和感が残ることは珍しくないし、自分で厚みを調整できるタイプも、中材を足したり引いたり微調整するのはなかなかめんどう…。

そんななか、かなりユニークなアイテムをお借りできる機会に恵まれたので、さっそく試してみました。それは、山善が東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校とコラボしたゲーミング枕「未来のeスポーツプロゲーマーたちと共同開発した枕

4月中旬より発売が開始されたアイテムで、快適な寝心地を追求しつつ、多用途に使える意欲作なんです。

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まあ、画像を見て、“どうせヘンテコ枕の一種でしょ” と思った人は少なくないでしょう。確かにその見立ては、間違いとは言えません。でも、だからといってダメだと決めつけるのはちょっと待ってください。

私が実際に使ってみたうえで、要注目ポイントを2点に絞ってみました。この枕はどんなアイテムなのか、順に見ていきましょう。

長時間スマホを見る人の救世主

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枕のレビュー記事なのに、最初にクッションとしての使い方を持ってくるのはちょっとどうかと思いますが、個人的に最高だと感じたのはこの使い方ソファに座って、SNSやショート動画をハシゴするようなとき、かなり首(肩)が楽になるんです。

ゲーミング枕を名乗っているとおり、本来はゲームコントローラーが快適に使えるように設計されている両側の肉厚パーツは、スマホを使うときにもピッタリ

クッションを使わずに同様の姿勢を続けていると、ヒザのあたりにあるスマホを見下ろすことになって首が痛くなるか、首を楽にしたくてスマホの高さを上げていると、腕が疲れてしまうかのどっちかですよね。

スマホ首からの肩コリは、もうすっかり現代病となっていますが、スマホの高さを自然に上げてくれるこの枕は、これを改善してくれる可能性が高いのです。

あまり大きな声では言えませんが、もっと浅くソファに座った状態で背もたれに肩を乗せるような姿勢を取れば、ほぼ目線の高さにスマホが来ることになって、実に快適。いや、人を堕落させるレベルだと言っても過言ではないですね。

もっとも、上記のように背中が大きく曲がったままの仙骨座りは腰痛の原因になると言われていますし、不健康な姿勢を推奨するわけにもいきません。

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横向きで寝るときの抜群の快適さ!肉厚パーツがしっかり頭を支えてくれる
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