「必要とされる人材になりたい」と考えている人は多いでしょう。

フリーランスで働いている筆者は常に思っていて、現状に甘んじることなく努力を続けたいと考えています。でも、 AIが多くの仕事に取って代わろうとしている昨今、これまで以上に頑張らないといけなくなって来ているとも思います。

少しでも「努力の方向性のヒント」を得たくて悩んでいたところ、韓国で大ヒットした映画『THE WITCH/魔女 —増殖—』で1400人以上のライバルと競い、見事主役を射止めた新鋭女優、シン・シアに話を伺えるチャンスがやって来ました。

果たして彼女はどうやって「選ばれる人材」になったのでしょうか?

「新人の登竜門」に大抜擢。世界から注目を浴びる理由

©2022 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & GOLDMOON FILM.All Rights Reserved.
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本題に入る前に、『THE WITCH/魔女 —増殖—』について簡単に説明しましょう。

本作は、2018年に公開された韓国映画『The Witch/魔女』(2018年)の続編。続編の主役に抜擢されたシン・シアが世界中で注目されているのには理由があります。

前作の『The Witch 魔女』は、最強の殺戮者を描いたサイキックアクション。記憶を失った暗殺者が田舎の酪農家の娘として育てられるも、脳の病をきっかけに自分のルーツを探る…というストーリー。本作は、公開されると評判が評判を呼び、あっという間に大ヒット作品となりました。

実は、『The Witch/魔女』で主役を演じたキム・ダミも1500人から選ばれた新人。映画の成功にも後押しされて、新人だったキム・ダミはあっという間に一流俳優の仲間入りを果たし、『梨泰院クラス』『その年、私たちは』といったヒット作に出演しました。

そんな作品の続編にあたる『THE WITCH/魔女 —増殖—』も、主役選びはオーディション。無名の新人が大女優になる登竜門と認知されている本作に合格すれば、成功が約束されているのも同じということなのです。

そんな「大女優へのチケット」を手に入れた彼女は、オーディションにどのように挑んだのでしょう? また、主役としてのプレッシャーはあったのでしょうか?

手探りのオーディション「強みはすべて見せた」

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——オーディションは3回にわたって実施されたと伺いました。戦略を立てて挑んだのですか?

シン・シア:オーディション自体は3回ですが、その後にもミーティングがあったので、監督と顔を合わせたのは7回以上になります。実は、オーディションでは役柄についての説明が全くありませんでした。なので、戦略といっても、手探りで挑むしかありませんでした。

——では、どんなアプローチを?

シン・シア:自分が披露できる強みのすべてを見せようと臨みました。たくさん見せれば、その中に1つや2つは登場キャラクターに関連しているものがあるかもしれないと信じて。

——ほかにも、自身の“売り込み”のようなことは実践しましたか?

シン・シア:監督とお会いしたときに、自分の特技や長所について言葉にして伝えました。もちろん、役については監督が一番ご存知なので、自分が想像している以上のものを私の中に見つけてくださったとも思っています。

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無名の新人から人気作の主役に。プレッシャーやストレスの対処法は?
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