リモートワークが進んだ今、自宅にいる時間が増え、もっとインテリアを快適に、かっこよくしたいと思う方も少なくないはず。
今回は、インテリアのプロとして、身近なモノを活用して楽しめるインテリア・ハックをまとめてみました。
いずれも、かつてリーズナブルな値段で入手したもので試していますが、みなさんの部屋のインテリアをアップデートする参考になるとうれしいです。
1. ウォールデコレーションを部屋のアクセントに

上の写真は、切り抜きをクリップで挟み、壁に画鋲で留めただけの簡単なウォールデコレーション。
雑誌の切り抜きやカレンダーなど素材はなんでもOK。よく目にする窓の近くや部屋の動線に合わせてピン留めしてみましょう。
目に映る写真や絵が気分を少し変えてくれるんです。
2. 服を見やすく・着やすくするカラーリング整理術

色鉛筆の箱を開けたときの配列のように、クローゼットの服を色別に並び替えてみましょう。
これならどこに服を戻すかも一目瞭然。羽織った後、トップスとボトムスにもうちょっとコントラストを付けたい、なんて気づいたときにも、ワントーン違う隣の服を合わせてみれば解決することもあるはずです。
3. 眠っているアイテムを救出。色を変えるだけでかわいい小物に変身

かつてどこかのリサイクル屋にて数百円でサルベージした、超おみやげ量産クオリティの木彫りの熊。埃をかぶっていたので救出し、下地材のジェッソで白く塗ったのち、マゼンタにペイントしてみました。
元々数百円だったものが、かわいい我が家のマスコットに。
メルカリやヤフオクなどでも数百円から入手できるはずなので、子どもと一緒にペイントしてみませんか。
4. 用途の違うアイテムを組み合わせて、おしゃれなインテリアに

近所のリサイクル屋でなかばゴミとして転がっていた、ドラムのタムタムの片割れと、ヤフオクで落札した昭和の扇風機の回転台をドッキング。
そこに天板として合板を添えてみました。これが我が家のベッドサイドテーブルです(笑)。
活用した木製の回転台。実はいろいろな用途に使えるお気に入りの古民具。
フュギュアとかオブジェとか、コレクションしているもののディスプレイ台にしても良いですし、元々が扇風機の台なので、サーキュレーターや、ミニオーディオ、照明、加湿器など同じ大きさの小型家電の台にしてみるのも良さそうですね。
5. 部屋にある植物をインテリアに変えてみる方法

ソーイングで使う大きな木製ボビンに、お気に入りの植物を乗せてみました。たったこれだけで今人気のアイテム、プランタースタンドになります。特に茎や葉が垂れる植物にピッタリです。
ボビンのほかにも先ほどの扇風機台だってプランタースタンドにもなりますし、100円ショップなどで売っている、ミニサイズのダストボックスなどをひっくり返せばプランタースタンドになります。
いろいろなものをスタンドとして活用し、高低差をつけて立体的に植物を飾ってあげると素敵になりますよ。

ちょっと小さめのヴィンテージ・ボビンなら、こんな使い方もありかなと、コードをまとめるコードリールにしてみました。そういえば、巨大な工事現場用の木製リールをテーブルにする、なんてのも流行りましたね。
こちら、我が家のなかで最も“カワイイ”出窓コーナーです(笑)。
家の中で眠っているモノやいつか使うかもとしまっておいたモノなどで、部屋のインテリアを楽しんでみてください。
——2020年4月28日の記事を編集のうえ、再掲載しています。
窪川勝哉(くぼかわ・かつや)/インテリア&プロップスタイリスト

インテリアのみならずクラフトから家電までプロダクト全般に造詣が深い、インテリアスタイリスト。雑誌やテレビなどメディアでのスタイリングだけでなく、ウインドウディスプレイやマンションのモデルルーム、イベントのデコレーションなども手がける。2011年渡英。2013年より再び拠点をロンドンから東京に移し活躍中。Instagram
執筆・撮影:窪川勝哉