私の意見は、「TikTokにいる『専門家』やInstagramにいる個人資産管理の『達人』がシェアしている、お金についてのアドバイスは常に少々くだらない」です。
たとえ、言っていることが極端に間違っていたり騙そうとしていたりするのではないとしても、おそらく単純化されすぎています。
しかしまた、どんなものであれ一般化されたお金に関するアドバイスを検討するのは厄介です。
インフルエンサーからコツやヒントを得ていない場合は、親の世代に存在した時代遅れの教訓に従うしかなくなってしまうかもしれません。
プロの財務顧問を雇うのを別にすれば、 誰の何を信頼できるのでしょうか。
今回は、無視したほうが良いお金についてのアドバイスと、その代わりに検討するべきことを紹介します。
「借金はすべて悪いもの」
借金は怖いものですが、「借金はすべて悪いもの」という考えは単純化しすぎです。
「良い借金」というものがあるのです。
一番わかりやすい例は、クレジットの利用履歴。クレジットカードの利用は、毎月末に全額返済することを前提とすれば、信用スコアを高める一番の方法です。
アパートを借りたり、車を買ったり、ローンを組んだり、経済的に大きな動きをしようとすればたいていは借金をする必要があります。
もし「借金はすべて悪いもの」という考え方のためにクレジットカード利用に不安を感じているなら、紹介したい方法が1つ。高額の残高を積み重ねることなく少額の定期的な買い物にクレジットカードを使えば、そういった懸念から抜け出すことができますよ。
信用スコアを上げる以外にも、不測の事態のために借金をしなければならないこともあります。
そのような時に「借金はすべて悪いもの」という思い込みがあると、パニックモードに陥る可能性があり、お金に関して軽率な決断をすることになりがちです。
借金を全面的に避けるのではなく、計画性を持って取り組みましょう。
すでに借金を抱えている場合は、きちんと準備を整え、借金から抜け出すためのこちらのガイドをご覧ください。
「節約のために朝のカフェラテをやめる」
アボカドトーストを片手に、屋上から声を大にしてこう言いたいと思います。「借金があるのは朝のコーヒー習慣のせいではない」と。
世間一般の考えとしてよく言われているのとは異なり、日々の小さな買い物が長期的な資産管理に影響を与えることはありません。
それどころか、こうしたちょっとした贅沢で心理的な余裕が生まれることによりお金に対するアプローチが健全なものになります。長期的には、お金に関してより一層適切な決断ができるようになるのです。
こう考えてみましょう。たとえ朝の習慣に週35ドルかかったとしても、それが長期的な経済的安定と慢性的な借金生活を分けるものにはなりません。
「コーヒーがもたらす幸せに見合う」と意識的に判断してその5ドルを予算に組み込むかどうかは、自分次第です。
よく考えてお金を使うということが肝心なのです。
「賃貸より家を買うほうが常に勝る」
これは、親世代とその持ち家には当てはまった話かもしれません。
しかし、最近では、購入か賃貸を続けるかの判断は一概に言えるものではなくなっています。
『ニューヨークタイムズ』は、賃貸が良いか購入が良いかに関して、賃貸料や住宅ローン金利、居住地、居住予定期間など、あらゆる要素を考慮した便利なインタラクティブ型の計算機を備えています。
実際に持ち家を視野に入れているのであれば、住宅購入の前に知っておくべきことはこちらをご覧ください。
「お金の話はしないこと」
私たちの多くは、お金の話 をすることに対して恥ずかしさや不快感があります。
しかし、お金に関する会話をオープンにする誰もがお互いの失敗から学び、一層情報に基づいて金銭的な決断を下すことができます。
まずは信頼できる家族や友人からはじめて、その他のタブーとされるお金の話題(友人や同僚と収入について話し合うなど)についても、透明性を高めることを目指しましょう。
「この暗号通貨を買おう!」
これは少し皮肉です。
しかし、暗号通貨は本質的にリスクの高いビジネスであり、「特定の暗号通貨を買わせようとする人は、誰であれおそらく相手のことを心からは考えていない」と理解することが重要です。
比較的新しく投機性の高い投資に対して、慎重に慎重を重ねることはおかしなことではありません。
身近な人が暗号通貨の購入を力説してくるようであれば、引き下がってもらうために言うべき言葉はこちらをご覧ください。