自信に満ち溢れた人に会ったことは誰にでもあるでしょう。
そのような人は、拒絶されることを恐れずに自分の考えを伝えられます。また、自分のネットワークを広げてくれる新しい人に出会うことを喜びます。
どうすればそんな風になれるのか、不思議に思ったことはありませんか。
自信とは、内面的なものです。
そう語るのは、リーダーシップとブランディングのコンサルタントであるUsheroff InstituteのRoz Usheroff社長です。
自信に満ちた人は、堂々と本当の自分を見せることができます。
そうした人は「もし怖がっていなかったら自分は何をするだろう」と自問するのです。
生まれつき自信がある人もいますが、自信とは以下の「自信に満ちた人の5つの習慣」を実践すれば身に付き、向上させることができる特性なのです。
1. 絶えず自らを変化させる
新しいことを学び、考え方を広げるために、自信がある人は好奇心旺盛で探求するのが大好きです。
University of New Havenのマーケティング学教授であり、「Mobility Girl」の創設者であるAngeli Gianchandaniはそう話します。
自信に満ちた人は熱心な読書家で、セルフケアに力を入れており、時間をつくって瞑想や運動に取り組んで刺激を受けるようにしています。
並外れた発想と想像力こそが、自信がある人の際立った特徴です。
「成長とは自信をつけるための継続的な投資だ」とUsheroffも続けて述べています。
自信がある人は、生まれつきの才能に頼るだけではなく、粘り強さと訓練を重ねることで新しいスキルを習得しています。
そうUsheroffは語ります。
新しい知識や状況に応じて、躊躇なく軌道修正します。
失敗を教訓としてとらえ、結果を受け入れて、その経験を共有するのです。
2. 完璧さを求めない
自信に満ちた人は、アドバイスを求めることを恐れません。
「わからないことがあっても、それを弱点とは考えないため素直に認めます」とUsheroffは言います。
『米国カリスマセラピストが教える何が起きても平常心でいられる技術』の筆者であるジョナサン・アルパートは、「勇気を持つということは、完璧さを忘れることだ」と語ります。
多くの場合、人がものごとを追求できないのは完璧でなければならないと感じるからです。
どのようにものごとにアプローチし、行動し、あるいは発言するかを反芻するあまり、不安でいっぱいになってしまいます。そして、結局まったく行動を起こさないか、自信のない方法で行動してしまうのです。
それに対して、自信がある人は自分の弱い部分を見せることをいとわないのです。
3. 「内なる批判」を手なづける
心理学者でDickinson Collegeの心理学上級講師であるMichele Patterson Ford博士は、「自分に対する批判は、さらにがんばるあと押しになることもあれば、リスクを取る妨げになることもある」と言います。
自信に満ちた人は、そうした内なる思いがいつ役に立ち、いつ害になるかをわかっています。
心の内にある否定的な考えを意識して、それを事実ではなく考えとして扱うことで、ネガティブな認識をあまり深刻に受け取らなくて済むようになります。
このようにPatterson Ford博士は話します。
また、自分自身や自分の葛藤に対して思いやりの心を持つことも、自信をつけるのに役立ちます。
「最近の研究では、自分への思いやりが自負の感覚に関連しているのがわかっています」とPatterson Ford博士は語ります。
自分の価値を知ることは、自分に自信を持つための重要な要素です。
しかし、自分への思いやりがあれば、自尊心を高く持つことの利点は得られつつも、一方で自己中心的になるなどの、自尊心が原因となる問題を防ぐこともできます。
思いやりのある側面が、自己中心的になる可能性を抑えてくれるのです。
4. 「不快感」を受け入れられる
「不快感」は進歩の証であり、自信に満ちた人はそれを受け入れます。
不快感をすすんで受け入れる人のほうが、多くのことを成し遂げます。そのために大きなリスクを取り、困難を乗り越えて、新しい挑戦に立ち向かうことに積極的です。
そうGianchandaniは言います。
不快感は自己成長の1つの形であり、恐怖を克服するために自分を精神的に駆り立てるものです。
不快感があることを平気だと感じるようになるということは、「もし〜だとしたら」という考え方をやめることだとアルパートは語ります。
この種の考え方は、テーブルの下にもぐり込んで脚を1、2本揺すっているのと同じことです。
信念を不安定にし、考えに疑念をもたらし、基盤を揺るがします。
「もし〜だとしたら」と考えはじめた時は「〜する」という考え方に変えましょう。
5. 積極的に発言する
「自信がある人は、発言することをいとわない」とアルパートは話します。
この世界で名を成した人は皆、発言して自分の考えを示し、チャンスをつかんできたのです。
自分が信じていることを思い切って口に出しましょう。
話を聞いてくれる人、自分の考えを伝える自信に感心してくれる人がいることに、うれしい驚きを感じるかもしれません。
アルパートは「反対してくる人や疑いを持つ人は常にいます。しかし、だからといって発言することやチャンスをつかむこと、自分が信じていることを実行することをやめてはいけない」と言います。
批判は、自分が人に何かを考えさせた、ということなのです
さらにアルパートは続けます。
自信をもって大胆な行動をとった人の多くは、抵抗に直面してきました。
自分が信じていることに集中し、前進しましょう。
――2022年12月14日の記事を再編集のうえ、再掲しています。
翻訳: 白井樹(OCiETe)
Source: Amazon, Self-Compassion
Originally published by Fast Company [原文]
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