AIやChatGPTをめぐるさまざまな懸念があるなか、最初に挙がったものは、学生がAIやChatGPTを使って学校の論文やエッセイを書いたり、あるいは課題で不正行為をするのでは、というものでした。
もちろん、そういう不正はすべきではありませんし、そんなことをしても学びにはならず、リスクのほうが利益を上回ることになるでしょう。
そこで、ChatGPTを使ってさらに生産的な学習をする4つの方法を紹介します。
- 考え方について議論する
- 記事を要約する
- ノートの効率化を図る
- 教材用カードを作成し、ChatGPTにクイズを出してもらう
1.考え方について議論する
取り組むべき分野を特定するために、現在勉強中のテーマについて知識が全くない人と話をするように以前おすすめしましたが、その場合にはAIともチャットしてみてください。
実際、私が勉強中のテーマである地域保健の介入についてChatGPTに質問し、さまざまなレベルでの地域社会との関わり方について「議論」しました。
昨夜、このテーマに関する最終課題はすでに提出しましたが、ChatGPTは興味深い「考え」を持っていて、仕事に生かせそうな創造的解決法をさらに考え出すうえで役立ちました。
フォローアップのための質問をすると、詳細な答えが返ってきましたが、私の仕事に関連した納得のできる回答でした。
アメリカ心理学会が最近指摘したように、言語モデルとの間でこのような行きつ戻りつのやり取りをすることで、批判的・創造的思考を促す助けになるだけではなく、変化の多い時代にテクノロジーをなんとか使うための練習にも一助となります。
良いこと尽くしですね。
2.記事を要約する
大量の記事や報告書を読まなければならないのなら、ChatGPTにその要約をしてもらいましょう。
研究の類似点や相違点を比較したり、書類を完成するために目玉となる要点の箇条書きを作成する必要がある場合には、素晴らしく役立ちます。
私がChatGPTにとある古い記事を入力して要約を頼んだところ、ChatGPTは約30秒で61ページを1段落に要約し、研究デザイン、研究目標、研究結果や提言を紹介してくれました。
3.ノートの効率化を図る
自分でつくったノートが読みにくかったり、整理しにくい場合、ChatGPTは頼りになります。
私は授業それぞれにGoogle Docを割り当てて一学期分のノートを取っていたのですが、雑然となり、読み返すのがほとんど不可能になってしまいました。
研究方法に関する一学期分のノートをChatGPTに入力して一番重要な情報を教えてと頼んでみました。
ChatGPTは、研究計画と実施する9つの手順やベルモント・レポートの原則(これが中間試験では主要問題でした)を出力してくれたばかりか、各試験でどのくらいの成績評価になるのかも気づかせてくれたのです。
ChatGPTは、私が何度も書き留めたことを強調し、そもそも何を勉強すればいいのかの完璧な手引きを作成してくれたのです。
4.教材用カードを作成し、ChatGPTにクイズを出してもらう
ほかにも、同じノートのドキュメントからChatGPTに教材カードを作成するように依頼してみました。
それを受けてChatGPTは、実際の教材カードにあるような概要だけを作成して、各カードの表や裏面に何が入るかを私に尋ねました。
しかし、回答がウィンドウの下に隠れるようにスクロールすることで、簡単に自分にクイズを出すことができたのです。
次に、新しい方法を試してみました。ChatGPTにクイズを出すように頼んでみたのです。ChatGPTは私に質問し、正しい回答を入力すると、「よくやったね!」とまで言ってくれました。
さらに、ChatGPTは、私が回答した後にもっと詳しい情報を提供し、元のノートにはなかった情報までくれたのです。