「多忙な毎日でも無理なく健康を維持したい」そう願う多くの現代人にとって鍵となるのが自律神経。血液や内臓の動きを司り、代謝や免疫をコントロールする“健康のおおもと”です。

季節の変わり目、さらに新生活、大型連休を過ぎた今の時期は、自律神経が乱れがち。筆者も毎年この時期は睡眠、メンタルの揺らぎに悩まされているのですが、なんとこの自律神経の状態を見える化するアプリがあるんです。
【この記事はこんな人におすすめ!】
- 睡眠やメンタル不調に悩まされているのでまずは手軽に体調チェックやケアを取り入れたい
- 体調のメンテナンスを習慣化したい
- 自律神経の乱れを改善したいが、何からはじめればいいかわからない
スマホカメラに指を当てるだけ⁉︎
今回注目したのは「CARTE」「Upmind」という2つのアプリ。
CARTE(カルテ)by CyberAgent

自律神経研究の第一人者、順天堂大学教授小林弘幸先生監修。1分間カメラに指を当てることで自律神経の活動量×自律神経のバランス=インナーパワー(自律神経のスコア)を算出。
Upmind(アップマインド)by 東大卒発ベンチャーUpmind

心拍変動解析の技術を活用し、30秒間の計測で自律神経の状態を可視化。2022年より滝沢龍研究室(東京大学大学院准教授)とメンタルヘルス不調の予防・回復の効果向上を目的とした共同研究に取り組む。
いずれも使い方は同じで、30〜60秒間スマホカメラに指を当てるだけ。Upmindによると自律神経の状態は心拍の回数や間隔と相互作用しており、カメラに指を当てることで心拍の変動を解析しているそう。
たったこれだけで自律神経の様子が可視化されるとは…!
数日間試してみた
早速1日2回(朝晩)この2つのアプリを試してみることに。
測定方法はシンプルで、画面の案内に従うだけでOK。椅子に腰かけた状態でリラックスし、スマホカメラに指を当てます(スマホケースは外したほうがベター)。

測定中、CARTEでは自律神経(交感&副交感神経)に関するミニ知識が、Upmindでは著名人の格言などが表示されます。

測定結果は即時スコアとスケールで表示され、ひと目でわかりやすい!

就寝前の測定で意外な結果が判明
個人的に重宝したのが、測定結果に合わせたケアや過ごしかたを提案してくれる機能。

筆者の場合、夜は連日「交感神経がやや優位」との結果が出ました。これまで充分リラックスできていると思っていましたが、この結果を受けて入浴後の5分ストレッチを習慣化することに。
「データに基づいて適切なケアができている」という安心感もあってか、身体がゆるっと脱力し、よりスムーズに寝付けるようになりました。
これ以外でも測定結果から今自分に必要なアクションがわかり、1日の過ごし方を意識するように。これまで自分の感覚に頼るしかなかったものが可視化できるようになったことで、自身の意識と行動にここまで変化があるとは自分でも驚きでした。
定期的に計測することで自律神経の傾向がつかみやすくなり、体調悪化を防ぐことにもつながるかも。手軽に取り組める「健康メンテツール」として活用できそうです。
ただ今回のアプリはあくまでも簡易診断。専門医の診断、治療が必要な場合には医療機関を受診するようにしましょう。
CARTEは無料、Upmindは無料トライアルで1週間、その後は有料サブスクで利用することができます。
なんとなく不調(不定愁訴)になりやすいこの時期、試しに一度セルフチェックしてみては?
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