「Canva(キャンバ)」は、グラフィックデザインの制作過程をより使いやすいものにしました。
テンプレートやライブラリを使って、誰もがウェブブラウザで機能的かつ魅力的なものを、オリジナルとは言えないまでも簡単に制作できるようになっています。
AIがあらゆるデジタル作業を大衆化しようとしている今、Canvaと新しいAI技術の組み合わせは、理にかなってると言えるでしょう。
Canvaだけではありません。どちらもまだ実際には使えませんが、MicrosoftはCopilot AI機能を、AdobeはFireflyを提供しています。
一方、Canvaの機能は、すでに徐々に展開しはじめており、現在は無料で試すことができます。
無料プランのユーザーはAI機能へのアクセスが制限されていますが、月額1500円(年間1万2000円)ですべての機能が使える「Canva Pro」にアップグレードすることもできます。
CanvaのAI搭載ツールは、「Magic」タグで見分けることができ、ツール内にはMagic Eraser、Magic Edit、Magic Write、Magic Designなどが揃っています。
この記事を書いている時点では、これらはすべてベータ版で、関連する各セクションの上部にハイライトで表示されています(たとえば「Magic Design」は、新規プレゼンテーションを作成する時のサイドバーの上部にあります)。
1. プロジェクト全体をAIにデザインしてもらう

Magic Design機能は、SNSに投稿するものをデザインしたり、制作したりする時間を、大幅に削減してくれるかもしれません。
「テンプレート」から使いたいものを見つけて画像を提供すると、画像を分析して、タイトルのテキストを使って、すべて自動でデザインを作成します。
タイトルを付けると、デザインや制作の手助けになるでしょう。スクロールすると、あなたの画像を使った、目を引くグラフィックや、太字のテキストなど、数種類のデザインが表示されます。
2. 大半を自動生成するプレゼンテーション

「プレゼンテーション」では、操作ひとつで自分のプレゼンテーションを生成することができます。
もちろん、完成版がすぐに出力されるわけではありませんが、かなり近いものができるので驚くと思います。完成したら、あとは細部を埋めていくだけです。
「プレゼンテーション」は、作業の手間をかなり省いてくれます。指示を出して、デザインスタイルを選べば、複数のスライドがあるプレゼンテーションを作成します。
ChatGPTのような生成AIを使用しているので、スライドにさらに関連情報を追加。私がヨガの練習に関するプレゼン作成をCanvaに頼んだところ、ヨガのメリット、ヨガの種類などを含む、関連画像付きの9枚のスライドのプレゼンを作成してくれました。
3. 頼れる「Text to Image」ジェネレーター

Canvaには、非常に優れた「Text to Image」ジェネレーターが搭載されています。
「DALL-E」や「Bing」、「Midjourney」のように機能し、Stable Diffusionモデルに基づいています。
欲しい画像の説明やキーワードを入力すると、4つの画像を表示。その中からデザインに使いたい画像を選ぶことができます。
他の画像生成ツールと同様のアドバイスがひとつ。説明は細かく、詳しく書きましょう。画像は、説明に書いてあるものが反映されるからです。
サイドバーの「アプリ > Text to Image」にあります。
4. 「Magic Eraser」で不要なものを自然に消す
「Photoshop」で難しいことのひとつが、不要なものを消すことです。
この作業だけに特化したクラスを受けたことがありますが、Canvaの「Magic Eraser」機能のおかげで、今ではボタンひとつで簡単に不要なものを消し、背景となじませることができます。
消したいものを選び、Magic Eraserツールを選びます。Canvaが不要なものを消し、そこに背景を上書きしてくれるのを待ちます。
比較的シンプルな背景でやると、最高の結果が得られるでしょう。
5. どこでも文章を生成

「Notion」と同様、CanvaにもAIの文章生成モデルがあります。新規ドキュメントのアプリだけでなく、どんなデザインでも使用できます。
方法は、「/(スラッシュ)」と入力し、「Magic Write」を選択し、プロンプトを表示させる、というものです。
Canvaは、SNSの文章やコピー、キャプション、メールの説明文などを生成するのに最適です。
繰り返しになりますが、説明や指示が詳細なほど、より良い結果が得られます。試してみたところ、Magic Write機能は、ソーシャルメディアのキャプションを生成し、関連するハッシュタグを表示することができました。
6. テキストの指示で画像の一部を編集
「Magic Edit」機能は、本当に魔法のように感じることがあります。
AI機能がデザインやドキュメントのあらゆる部分と深く融合しているので、Canvaに実際に画像の編集を頼むことができるのです。
例えば、背景の自転車の色を変えたり、空の色をもっと青くしたりするなど、代わりに編集してくれるでしょう。
Source: Zapier