ChatGPTは今や、テック界のあらゆるところで議論されています。人工知能ツールに興味がある人もない人も、ChatGPTの能力や有用性に関する記事や投稿を間違いなく目にしたことがあるはずです。
自分で試してみたいものの、何から始めたらいいのかわからない人のために、簡単にできて今すぐ試すべきこと10選をご紹介しましょう。
ChatGPTを使用する前に
まず、ChatGPTを使用するためにアカウントを作成する必要があります。
最初は無料プランでも十分ですが、GPTのAPIの世界を深く探求したいなら、サービス利用量に応じて請求金額が決まる安いプランにアップグレードすると、迅速により良い結果を得ることができます。
また、クエリを正しく表現するコツを学ぶことが重要です。Googleで使える検索ワードも、ChatGPTでは正しく機能しないことがあります。
できるだけ具体的な質問をすること、そして、AIがこちらの言葉足らずを補ってくれると思わないことです。
時差を教えてもらう
タイムゾーンを迅速に確認したいとき、ChatGPTを使うと便利です。広告もポップアップしません。
「ニューヨークの午後8時は、インドの何時ですか」というようなクエリを使うと、次のような完全な回答が返ってきます。
ご質問の件ですが、インドには複数のタイムゾーンがあるため、インドのどの地域のことか明確にして頂く必要があります。しかし、ニューヨークとインドの時差の目安をお伝えすることは可能です。
インドは、インドの地域によって、ニューヨークより9.5時間から13.5時間進んでいます。例えば、ニューヨークが午後8時だとすると、デリー、ムンバイ、コルカタ、チェンナイ、バンガロールでは翌日の午前5時30分から午前7時30分、ハイデラバード、アーメダバードでは翌日の午前3時30分から午前5時30分、プネ、ジャイプールでは翌日の午前4時30分から午前6時30分です。
なお、インドは地域によっては夏時間を採用しており、これが時差にさらに影響を与えることがあります。
(これは質問の具体性が重要であることを示す一例です。知っておいて損はない情報だと思います)。
オススメの本を紹介してもらう
ChatGPTは、具体的なジャンルの本を推薦してくれますが、本当に楽しいのは、自分の好みに合わせてカスタマイズしてくれることです。
Goodreadsなどのサービスを利用して読書習慣を記録したり、スプレッドシートで読んだ本をリストアップして評価したりすれば、ChatGPTのおすすめ本を最大限に活用することができます。
MediumのユーザーであるSarju Thakkarさんが述べているように、ChatGPTに自分が読んだ本のリストと評価を渡すと、ChatGPTは、提供されたそのデータをもとに、オススメの本を紹介してくれます。
休暇の行き先を提案してもらう
AIを利用して次の休暇の行き先を考えることができます。興味があることと予算をChatGPTに伝えると、それに応じていくつか提案をしてくれます。
「予算は1万ドルで、アジアでアドベンチャースポーツを楽しむ休暇を取りたいです。私はニューヨークを拠点にしていますが、どんな選択肢がありますか?」 という感じに質問すると、ChatGPTは5つの選択肢を提示。さらに、それぞれのロケーションでどのようなアドベンチャースポーツができるか教えてくれます。
実際に旅行を計画するためには、もっと自分で調べる必要がありますが、具体的な計画を立てるきっかけになります。
プログラミングの問題を解決してもらう
ChatGPTはコードの記述やデバッグがかなり得意です。特定のバグに悩んでいたり、ある機能をアプリに書き込むのに適した方法を知りたいときは、ChatGPTに質問を投げれば、助けてくれるでしょう。
Micro.blogのクリエイターであるManton Reeceさんは、ChatGPTがrsyncなどのコマンドラインツールの使用例を示すことに優れていることを発見しました。
このような利用事例に興味がある人は、開発者向けのAI搭載検索エンジンであるPhindもチェックしてみてください。
履歴書を作成してもらう
履歴書を一から作成するのは大変ですが、ChatGPTを使えばずいぶん楽になります。ただし、使える履歴書を作ってもらうには、それなりの手間は必要です。
プロンプトでは、職歴や学歴について、できる限り多くの情報を共有しましょう。そして、AIモデルが履歴書を作成する前に、自分に関する情報がさらに必要かどうか尋ねてください。
AIと少しやり取りをすると、履歴書が出来上がるはずです。しかし、AIは間違いや幻覚を起こしやすいので、デリケートな作業に使うにはリスクがあります。
そのため、ChatGPTが生成する単語をひとつひとつ確認しましょう。AIが履歴書に不正確な情報や虚偽の情報を記載したせいで、採用面接の機会を失うことになったら大変です。
また、履歴書や職務経歴書の長さをプロンプトで定義すると、ChatGPTはその制限を忠実に守ります。
ChatGPTに履歴書を貼り付けて、特定の箇所を推敲するように依頼することもできます。
長いYouTube動画を要約してもらう
ChatGPTが提供する機能を利用して、YouTube動画を要約することができます。
たとえば、Chromeの拡張機能であるMerlinをはじめ、動画の要約を支援するツールがいくつかあります。
Merlinは、導入部、サブスクのプロンプト、広告の読み上げなどをカットして、要点をストレートに伝えることができます(Merlinは、自動生成されるキャプションや字幕がある動画に最適です)。
Merlinはうまく機能しますが、この種のブラウザ拡張機能を使用すると、ユーザーが訪問したすべてのサイトのすべてのデータにこれらの拡張機能がアクセスできるため、プライバシーをリスクに晒す可能性があることに注意してください。
拡張機能がすべての機能を使用するには許可が必要ですが、将来、拡張機能が悪質な人物や企業に買収されると、データ漏洩の可能性があることも否めません。
また、ブラウザの拡張機能をインストールする必要のないTammyなどのツールも試してみましょう。
ただし、Tammyの無料プランはMerlinに比べると利用できるサービスははるかに劣ります。
カレンダーイベントを素早く作成できる
iPhoneユーザーなら、自動化とChatGPTを活用して、スクショからあっという間にカレンダーイベントを作成できます。
例えば、Instagram、iMessage、TikTokで、食事に誘われたDMを受け取ったら、スクショを撮り、ChatGPTを使って素早くカレンダーイベントを作成できます。
Redditユーザーの/u/codenigmaは、そのためのショートカットを作成しました。このスレッドでチェックしてみてください。
数学の問題を解いてもらう
数学の宿題をすることに疲れたら、ChatGPTに問題を投げて、代わりに解いてもらうことができます。
ただし、短期的には時間の節約になっても、試験に合格する助けにはならないでしょう。
オススメの楽曲を紹介してもらう
ChatGPTは、新しい音楽を提案するのも得意です。
普段聴かないジャンルの音楽を聴きたいけれど、Spotifyにお金をかけたくない場合は、「プログレッシブ・ロックの曲を紹介してください」といったプロンプトを使うと、たくさんのアルバムを紹介してくれます。
気に入った曲が見つかったら、いつでもAI言語モデルに戻って、さらにオススメの曲を紹介してもらうことができます。
長文の記事を要約してもらう
インターネットで長すぎる記事に出会ったとき、ChatGPTを使えば、簡単に要約してもらえます。
そうすれば、全文を読むために時間を投資する価値があるか判断しやすくなります。
ページ数の多いPDFにざっと目を通す必要があるとき、ChatPDFのようなサービスを試してみると、簡単に要約してもらうこともできるのです。
Source:OpenAI, Sarju Thakkar, phind, chrome webstore, Apple, reddit