>>Kindle unlimited、2カ月99円で読み放題キャンペーン中!

毎日の暮らしが輝く 52の習慣 [新版]』(ブレット・ブルーメンソール 著、 手嶋由美子 訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)で紹介されているのは、著者のことばを借りるなら「ささやかながらも人生に大きな変化をもたらす習慣」。タイトルにあるとおり、そのバリエーションは52におよびます。

なお、「一度にすべてを変える」のではなく、「小さく変えていく」ことがポイントで、そこには次の3つの理由があるのだそうです。

●大きな変化のためには、たくさんの小さな変化が必要であること。

●極端な方法はうまくいかないこと。

●身の丈に合った変化が意欲に火をつけてくれるということ。

(「はじめに」より)

小さな変化がやがて大きな変化になり、より幸せで健康的な心へとつながっていくということ。

具体的にはストレスや不安、心配が減り、人生を精一杯生きることができるようになるそう。また想像力が豊かになり、新しいことを学ぶ余裕も生まれてくることに。さらには集中できるようになるため生産性が高まり、記憶力も向上。

人生のさまざまな場面で、ポジティブな考え方ができるようになるのだといいます。

しかも紹介されている52の習慣を1習慣にひとつずつ実践していけば、1年の終わりには大きな成果が得られるのだとか。

そんな本書のPART 2.「最高の毎日をつくりあげる」のなかから、2つのポイントを抜き出してみたいと思います。

自分だけの目標をつくる

幸せに生きたいなら、人や物ではなく、ゴールに結びつけることだ。

――アルバート・アインシュタイン(理論物理学者)

(92ページより)

目標を設定し、その達成を目指していけば、次第に人生の意義や目的も大きくなって幸福度も増すもの。また、はっきりした根拠に従って意思決定したり、優先順位を決めたりできるようにもなることでしょう。

ちなみに目標は大きくても小さくてもOKで、むしろ大切なのは、きちんと目標を決めておくこと。それは、自立した考え方(幸せになるための鍵)にもつながるからです。とはいえ、大きな効果を得るためには、自分にぴったり合った目標を設定することが大前提でもあります。

メリーランド大学ビジネススクールの名誉教授で、リーダーシップ論とモチベーション論を専門とするエドウィン・ロック博士は、次のように述べています。

「ほかの人の目標を真似て、自分の目標を決めるような人は、決して幸せにはなれない。人の真似をしていたら、自分の人生をコントロールする力を失ってしまうからだ」。

一方、自分の価値観や興味、人生に求めるものに従って目標を決めるようにすれば、ほかの人に頼ることなく自由に考えられるようになり、自分が理想とする人間に近づくことにもなります。自分の成功や失敗に対する責任感が増し、成否の鍵を自分で握ることになるのです。(93ページより)

目標を定めることには自尊心を高める効果もあり、それは幸せにつながっていくそう。目標を達成し、それを達成リストに加えていけば、自分にやり遂げる力があることを確認できることになります。そのため自信がぐんと高まり、自分への信頼も深まるというのです。

また、気負わずに新しい目標を決められるようにもなることでしょう。そして、そうやって生まれた自身はネガティブな考えや不安、恐れを追い払い、もっと前向きな見方や、「やればできる」という気持ちを生むものでもあるようです。(92ページより)

やることリストをつくる

達成できることを増やすための秘訣は、毎日「やることリスト」を作って、見えるところに置き、一日じゅうそれに従って行動することだ。

――ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ(17世紀フランスの詩人)

(92ページより)

やるべきことがたくさんあると、それを思い出そうとするだけで圧倒されてしまいがち。

しかし時間を割いて書き留めておくようにすれば、忘れることもなくなり、ストレスも減るといいます。カリフォルニア大学リバーサイド校のソニア・リュボミアスキー博士によると、作業記憶のなかで同時に覚えていられるのはせいぜい7〜9つだけなのだとか。

リストを作れば、やるべきことの全体像をつかめるうえ、整理されていない仕事の山に秩序とまとまりが生まれます。

優先順位をつけやすくなるので、マルチタスクをせずにひとつのことに集中でき、生産性も効率も上がるのです。締め切りも書いておけば、最も急ぐことが何かを忘れずにすみますね。(98〜99ページより)

リストに載っていることがらをやり終えて、それを消したり、チェック印を入れれば、多少なりとも達成感を味わうことができるはず。その結果、「自分は有能だ」と思うことができるようになり、そこから自信や自尊心が生まれ、幸福感にもつながるのだといいます。

なお著者は、「リストに載っていないこと」にも注目してみることを勧めています。電話、ネットサーフィン、SNS、テレビ、不要な会議などにどれだけの時間をかけているかと、リストに載っていないことに費やしている時間を再確認するべきだというのです。

そして必要でないことにどれほど多くの時間を使っているのかがわかったら、次にすべきは「生産性を上げるためにどれだけのことを省けるか」「本当に必要な休憩時間はどのくらいなのか」を決めること。

そのうえで、リストに1日の休憩時間をあらかじめ組み込み、始まりと終わりの時間をきちんと決めれば、気づかないうちに時間を無駄にするようなことはなくなっていくわけです。(98ページより)

本書は目的別に4つに分かれた構成になっていますが、必ずしも順番どおりに進む必要はないようです。自分の好きなように、自由な順序で進めてかまわないということ。つまり、自分らしく、無理なく実践できるようになっているのです。よりよい人生を送っていくために、活用してみる価値は大いにありそうです。

>>Kindle unlimited、2カ月99円で読み放題キャンペーン中!

Source: ディスカヴァー・トゥエンティワン