Macに十分な容量がないのにOSをアップデートした際、システムにさまざまなトラブルが起きることがありました。この問題について、Appleはパッチを適用し、解決しました。今回はこのことについて説明します。

まず、macOS Big Surのインストーラーがシステム上にある人は、Macとすべてのアプリを最新版に更新したかどうか確認してください。「実行待ち」の状態にあるかもしれないmacOS Big Surのインストーラーのバージョンについては、この説明に従って確認しましょう。

バージョンが11.2.1(20D75)でない場合は、削除して、macOS Big Surのアップデートを再インストールします。それが完了したら、ハードドライブに十分な容量がない場合は、macOS Big Surがインストールされなくなるでしょう。

容量がない場合に、スペースを空ける方法はいくつかあります。まず、システムのフルバックアップを取ります

巨大なファイルがよくある場所がわかっていたら(ダウンロードフォルダなど)、そこにアクセスして必要のないファイルを削除し、必要なファイルはクラウドや外部ストレージに移しましょう。

手助けが必要なら、Macのストレージ管理アプリを使って、ファイル、写真、メッセージなどをiCloudに移動したり、すでに視聴した動画やテレビ番組を削除したり、ゴミ箱を空にしたりして、Macに保存する必要のないファイルを仕分けしてください。

macOSBigSur
Screenshot: David Murphy

もしくは、大容量のファイルを手動でスキャンするツールを使いましょう。アプリケーション、ドキュメント、iCloud Drive、メッセージ、ゴミ箱など、さまざまなカテゴリーのサイドバーをクリックすると、それぞれのファイルがハードドライブを占めている容量を見ることができます。

システムの容量が足りないのに、macOS Big Surをインストールしようとした場合は、そのままアップデートするとシステムがおかしくなります。アップデートを削除し、データを保存する選択肢がいくつかあるのでご紹介しましょう。

FileVaultを有効にしている場合は、外部ストレージにmacOS Mojaveをインストールしてそこから起動し、Macのプライマリーハードドライブの容量を空けるか、2台目のMacをターゲットディスクモードにしてディスクをマウントし、macOS Big Surをインストールできるような容量を空けます。

他には、macOSのリカバリーモードでターミナルアプリを使ってファイルを削除するか、上記2つの方法のどちらかで容量を空けてから、macOS Big Surのインストールを完了することもできます。

OSのメジャーアップデートをする前は、常にデータのバックアップをするようにアドバイスをしているのは、このような理由からです。常にバックアップを取っていて、Macのハードドライブのデータがいつ消えても問題なければ、この問題を解決するのはかるかに簡単です。

Macをリカバリーモードで起動するだけで、ハードドライブ全体のデータが削除され、macOSが再インストールされます。macOS Big Surのインストールに必要な容量がわかっている場合でも、移行アシスタントを使えば、すべてのファイルを元に戻すことができます。

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Source: paulgalow.com ,Mr.Macintosh

David Murphy - Lifehacker US[原文