ChatGPTとは、OpenAI社の本格的な文章生成AIチャットボットのこと。本当に人と会話しているような気持ちになる時もありますが、間違いなく人工知能です。
会話だけに及ばず、さまざまな技術にOpenAIのChatGPTが組み込まれています。
それを踏まえた上で、フェイスのカスタマイズからアプリにいたるまであらゆる面で、ChatGPTがどのようにスマートウォッチに革命的な変化を起こすのかを見ていきましょう。
1. 入力候補の改善

ウェアラブルデバイスは、徐々に日常生活に欠かせないものとなってきていますね。
ChatGPTは、時間をかければスマートウォッチの自然言語処理能力を改善することが可能です。文字入力、音声入力、小さなスマートウォッチ画面でのコマンドなどが、はるかに簡単にできるようになります。
また、Apple Watchの「Petey」や、Samsung Galaxy Watch 5やGoogle Pixel WatchなどWear OSスマートウォッチの「WearGPT」など、すでにたくさんのアプリが登場。
近い将来、大規模言語モデル(LLM)を基にしたチャットボットが、ユーザーの質問をよりうまく理解し、より正確に返答できるようになることが期待されます。
以下の動画は、大規模言語モデルがどのようなものかという簡単な説明です。
2. ウォッチフェイスやウィジェットのカスタマイズ
スマートウォッチユーザーであれば、アプリの選択やウォッチフェイス、ウィジェットには改善の余地が大いにあると思っていることでしょう。
スマートウォッチでChatGPTを使うと、より直感的にスマートウォッチを操作でき、質問や要求の答えがアプリから直接もらえます。
カスタマイズできるウォッチフェイスの選択肢や、音声入力やテキストプロンプトなど高機能なウィジェットも期待できますね。
最近、Zepp Healthの「Amazfit」が、GTR4シリーズにChatGPT対応のウォッチフェイスを搭載し、人間とAIが対話できるようになりました。
この便利な機能で、スマートウォッチユーザーの全体的なUXを向上させることができます。
3. ヘルス&フィットネスの高度なトラッキング機能

ChatGPTが誕生して、ほんの数カ月しか経っていないというのは信じがたいですね。開発者は、OpenAIのAPIを使って、あらゆる機能やチャットボット機能の制作もできます。
ChatGPTの機能の中でもっとも楽しみな開発は、複数のソースからデータを分析し、具体的で簡潔な返答を出す能力です。
これは、スマートウォッチ、フィットネストラッカー、そのほか健康管理デバイスなど、広範囲に影響を及ぼす可能性があります。
たとえば、チャットボットの機能や複雑な要素をウォッチフェイスに搭載すると、フィットネスデータや健康指標、リアルタイムのアシスタントにアクセスでき、運動好きには大きなメリットになることでしょう。
さらに、多くの人がヘルス系アプリを利用して、健康状態をモニターしたり、より健康的な生活を送るアドバイスを求めることができます。
ChatGPTの技術を活用し、リアルタイムで健康やフィットネスのコーチングを提供することで、誰もがより簡単に運動やフィットネスの進行状況を把握し、やる気を維持できるようになるでしょう。
4. 統合とカスタマイズの向上
スマートウォッチを購入する人が増えるにつれ、ブランドにとってはデバイスと互換性のあるアプリの開発がより重要になっています。さらに、スマートウォッチのアプリはプラットフォームとシームレスに統合し、ユーザーに楽しみと利便性を提供しなければなりません。
さまざまなデータ、ユーザーの好み、行動、興味など広範囲にわたって言語モデルを習熟させることで、ユーザーにとって関連するアプリや製品の開発が可能になるのです。
チャットボットに、関連する質問を聞いたり、提案してもらったり、クイズ、アンケートなどを作成してもらうことで、ユーザーの回答を収集・分析して、アプリの使用に関連するパターンを判断することができます。
チャットボットは、ユーザーの質問に回答し、好みや興味の理解を基に特定のコンテンツをおすすめするように、学習させることが可能です。
5. リアルタイムの情報と考察
ChatGPTをウェアラブルデバイスやスマートウォッチと統合すると、UXがより直感的かつ、効率が良くなり、楽しくなるのです。
たとえば、リアルタイムの反応やフィードバック、リクエストを基にした提案を受けることがより簡単になります。
これは、ユーザーとのやり取りの分析と、ユーザーが不満に思ったり、混乱したりしたことへの判断にも有効で、開発者にも価値ある情報です。
次に、ChatGPTは位置情報を基に、より関連する情報を提供することもできます。
スマートウォッチのアプリは、ChatGPTを統合して開発し、近くのレストランや観光のアトラクションなどの、その位置情報に基づいた膨大なデータセットを学習することが可能です。
6. 外出先でも簡単に作業
ChatGPTを使うと、日々のスケジュールを把握し、ワークフローを中断せずに効率よく簡単な作業ができるようになります。
たとえば、ChatGPTを使って、メールやテキストメッセージを作成したり、簡単なプロンプトに基づいた画像を持ってきたり生成したりすることが可能です。また、計算もできます。
しかし、どんなにプロンプトが良くても、ChatGPTはまだ特定のコマンドやクエリを誤解する可能性があるので、常に情報が正確かどうか確認したほうが良いということは覚えておいてください。
ChatGPTとウェアラブルデバイス

ChatGPTの性質を考えると、ウェアラブル業界に大きなインパクトを与えるのは間違いないでしょう。有益なこともあれば、疑問に思うこともあるかもしれません。
ご存知のように、ChatGPTは高度に進化した言語モデルですが、完璧ではないです。まだ複雑な質問や指示を誤解することもあり、イライラしてしまいます。
さらに、スマートウォッチはほかのデバイスに比べると処理能力が限られているので、ChatGPT対応のアプリを実装するのが難しい可能性もあるのです。
これからスマートウォッチの使い方が変わったり、一斉に新しい体験ができるかもしれませんね。
Source: App Store, Google Play, YouTube, Amazfit, OpenAI API
Original Article: 6 Ways ChatGPT Can Revolutionize Smartwatches by MakeUseOf