この記事では、外国株式取引に興味のある方のために、米国株式、中国株式の取引ができる主要ネット証券会社3社を中心に、銘柄数や手数料について解説します。
最後まで読めば、しっかりと比較検討したうえで、自分に合った外国株式取引をはじめることができるでしょう。
アメリカの有名企業や新興国の成長企業など、外国株式取引に興味のある方もいるでしょう。どのネット証券で取引できるのか、取り扱い銘柄数、手数料についてまとめてみました。
目次
外国株式の銘柄数・手数料比較
以前は外国株式を取り扱うネット証券は数社のみでしたが、現在は米国株式を中心に取引できる証券会社が増えてきています。
今回は米国株式、中国株式の取引ができるSBI証券、楽天証券、マネックス証券の3社を軸に比較していきます。
いずれの証券会社でも外国株式を特定口座で取引できますので、「源泉徴収あり」を選べば確定申告が不要になり手間がかかりません。
ただし、これらの証券会社の中でも、取扱っている国や銘柄数はさまざまで、それぞれに得意分野や特徴があります。早速見ていきましょう。
米国株式の銘柄数・手数料比較
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | |
取扱市場 | -NYSE・NYSE Arca -NASDAQ | -NYSE -NYSE Arca -NASDAQ | -NYSE -NYSE Arca -NYSE American -NASDAQ |
銘柄数合計 | 5,929 | 4,638 | 4,932 |
個別銘柄 | 5,270 | 4,278 | 4,271 |
ETF | 307 | 360 | 353 |
ADR | 352 | 350 | 308 |
取引方法 | インターネット | インターネット・電話 | インターネット |
手数料 | 約定代金の0.495% 最低手数料:0米ドル 上限手数料:22米ドル | SBI証券と同じ | SBI証券と同じ |
人気の米国株式では、SBI証券で大幅な銘柄追加があり約5,900と最も多くなっています。以前はマネックス証券が最多でしたが、SBI証券に大きく差をつけられている状況です。
取引手数料は、3社ともに同じで差はありません。約定代金の0.495%ですので、1,000ドル購入した場合で4.95米ドル(税込)となります。
米国株式について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
>>「米国株式」のネット証券比較 手数料やサービスで選ぶなら?
中国株式の銘柄数・手数料比較
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | 内藤証券 | |
取扱市場 | -香港証券取引所 メインボード・GEM | -香港証券取引所 -上海証券取引所 A株 | -香港証券取引所 メインボード・GEM | -香港証券取引所 メインボード・GEM -香港上場 ETF・REIT -上海証券取引所 A株/B株 -深セン証券取引所 A株/B株 |
銘柄数合計 | 1,319以上 | 1,394以上 | 2,000以上 | 4,500以上 |
銘柄数内訳 | -個別銘柄:1,300以上 -ETF:13 | -香港:1,138(うち香港ETF:22) -上海:256 | -個別銘柄:2,000以上 -ETF:28 | -香港:2,603 -香港ETF・REIT:17 -上海 A株:1,005 -上海 B株:45 -深セン A株:969 -深セン B株:43 |
取引方法 | インターネット | インターネット・電話 | インターネット | インターネット・電話・対面 |
手数料(税込) | 約定代金の0.286% 最低手数料:51.7香港ドル 上限手数料:517香港ドル | <インターネット> 約定代金(円換算)の 0.275% 最低手数料:550円 ※約定代金20万円まで 上限手数料:5,500円 ※約定代金200万円以上 <電話>インターネット手数料に2,200円追加 | 約定代金(香港ドル)の 0.275% 最低手数料:49.5香港ドル 上限手数料:495香港ドル | <インターネット> 100万円以下の場合、 約定代金の0.44% (買付のみ最低550円) |
中国株式では、中国株式のオンライントレードが可能な内藤証券も含めて比較していますが、 中国株式は内藤証券の得意分野で、取扱銘柄数が他を圧倒しています。
取引手数料では、楽天証券、マネックス証券が約定代金の0.275%、内藤証券は約定代金の0.44%。最低手数料は、為替レートによりますが、マネックス証券の49.5香港ドルより、楽天証券、内藤証券の550円の方が安い場合もあります(手数料はいずれも税込)。
その他各国の銘柄数比較
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | |
シンガポール/ シンガポール証券取引所(SGX) | 46(個別銘柄:39、ETF:7) | 52(個別銘柄:36、ETF:16) | なし |
インドネシア/ インドネシア証券取引所(IDX) | 74※すべて個別銘柄 | 72※すべて個別銘柄 | なし |
タイ/ タイ証券取引所(SET) | 77※すべて個別銘柄 | 75※すべて個別銘柄 | なし |
マレーシア/ マレーシア証券取引所 | 43※すべて個別銘柄 | 44※すべて個別銘柄 | なし |
ベトナム/ ホーチミン証券取引所、 ハノイ証券取引所 | 295※すべて個別銘柄 | なし | なし |
ロシア/ モスクワ証券取引所(MICEX) | 28※すべて個別銘柄 | なし | なし |
韓国/韓国取引所(KRX) 上場のKOSPI・KOSDAQ市場 | 71(個別銘柄:69、ETF:2) | なし | なし |
シンガポール、インドネシア、タイ、マレーシアの4ヶ国は、SBI証券、楽天証券で取り扱いがあります。取引手数料は同じです。
また、ベトナム、ロシア、韓国はSBI証券のみの取り扱いとなっています。
外国株式に関する情報をチェックしよう
ネット証券各社のウェブサイトでは、外国株式や経済情勢に関する情報を無料で閲覧できます。
口座を持っていなくても閲覧できるものもありますので、チェックしてみましょう。
外国株式全般
>>ダウ・ジョーンズ社「バロンズ拾い読み」レポート<会員限定>(SBI証券・楽天証券・マネックス証券)
>>グローバル・マクロ・ウォッチ(マネックス証券)
>>わかりやすいグローバル投資レポート(楽天証券)
>>資産形成入門!グローバル投資のトビラ(楽天証券)
米国株式
中国株式
>>Bank of China 中国セクターレポート(楽天証券)
各社レポート一覧ページ
>>SBI証券
>>楽天証券
まとめ
米国株式や取扱国の多さならSBI証券、中国株式なら内藤証券に、それぞれ強みがあります。
あなたにとって魅力的な証券会社はどこか、検討してみてください。
米国株式についてはこちらの情報も参考にしてください
>>米国株式の積立ができる、SBI証券の「米国株式・ETF定期買付サービス」
>>「米国株式」で為替手数料を抑えるならSBI証券がおすすめ
各社外国株式ページへのリンク
>>内藤証券/中国株
2022年8月18日時点の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。
*本記事は、Fin/d(ファインド)より提供のコンテンツを加筆変更して掲載しています