近ごろ、リモートワークが一般的になり、在宅勤務のフレキシビリティや自由度が気に入っている人も多いことでしょう。
ところが、このリモートワーク、メリットも多い一方、規則正しい従来のオフィスワークとは違った面で、働く人の幸福度や健康に影響が出るリスクも。
そこで、今回は、リモートワークでも健康と満足度をキープできている人の習慣を8つ、ご紹介しましょう。
目次
1. 規則的な生活
ハッピーで健康的なリモートワークには、規則的な仕事のリズムがカギになります。毎日決まった時間に決まった場所で仕事をし、タスクの優先度を考えて勤務時間を有効に使いましょう。
こうすることで、仕事とプライベートの時間をはっきりと分け、生産性を上げ、燃え尽き症候群を避けることができます。
パソコンから離れて軽く運動したり、仕事以外のことも織り交ぜるなどして休憩を入れ、また、食事や自分のことにもきちんと時間を割きましょう。
こうして規則正しい勤務時間を設けて1日を有効的に使うことで、リモートワークのメリットを存分に享受し、ワークライフバランスのとれた健康的な生活ができるようになります。
2. 決まった時間にログイン・ログアウト

リモートワークには、規則正しい勤務時間が欠かせません。在宅で働いていると、時間を忘れて業務を続け、仕事とプライベートの境界があいまいになり、燃え尽き症候群に陥ってしまいがち。
これを避けるには、毎日決まった時刻にログアウトを。いったん自分で勤務時間を決めたら、それを厳守し、就業時間を過ぎてももう少しやってしまおうと思う気持ちにブレーキをかけましょう。
同僚や上司にも自分の勤務時間を公表しておき、就業時間外には返信しないことを明言しておくことをおすすめします。
そのためのヒントをいくつか以下にまとめおきました。
- 勤務時間をGoogle CalendarやOutlookに設定
- ログインとログアウト時刻を繰り返しアラームに設定
- 就業時間外には、iOSのフォーカスモードを使ってメール通知をオフ
- メールの署名やインスタントメッセージアプリに勤務時間を明記
- 就業時間後や週末に届いたメールには自動応答
毎日決まった時刻にログアウトして、仕事とプライベートをはっきり分けてください。
3. 人間工学に基づいた椅子
在宅で勤務する場合、自分で職場環境をつくることになります。この時、正しい姿勢で、身体にやさしい、人間工学的な環境をデザインすることが大事です。
背中をしっかりサポートする人間工学オフィスチェアや、背丈や働き方に合わせられるデスクに投資しましょう。パソコンの画面は、目の高さに合わせて首や肩にかかる負担を軽減し、顔から50センチ~1メートル離すように。
さらに、手首にやさしく、生産性を上げるエルゴノミクスキーボードも一考の価値ありです。
4. ビタミンDを毎日摂取
終日自宅にこもっているのは、メンタルにも身体にも悪影響が及びます。必ず外に出て、ビタミンDを摂取するように気を配りましょう。
毎日アラームをかけておいて近所を散歩するようにしたり、昼休憩の時に屋外でちょっと座っているようにするだけでも十分。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の医師によると、日光を浴びることで、良質の睡眠がとれ、気分が回復し、抗うつ剤に依存する確率が減るそうです。
お住まいの地域によっては、冬場、屋外に出るだけではビタミンDが十分摂取できない可能性もありますが、それでも、外に出て新鮮な空気を吸うのは良いことです。
フィッシュオイルやそのほかサプリで、十分な摂取量を確保するのもおすすめですね。
5. 休憩時にはウォーキングとストレッチ

長時間座ったままだと、腰痛、首の痛み、血のめぐりが悪くなったりと、様々な症状を引き起こすリスクがあります。1日のうちに何度か休憩を入れて、ウォーキングやストレッチをするようにしてください。
こまめに身体を動かして、エネルギーと集中力の回復を。数時間に1度は外を散歩するよう、アラームをかけて、身体を十分動かすように心がけましょう。
6. ToDoリストでプライベートと仕事のタスク管理
リモートワークをしていると、プライベートと仕事の境界があいまいになり、生産性や集中力をキープするのが難しいことも。そんな時、ToDoリストがあれば、ものごとがきちんと整理され、タスクに集中しやすくなります。
ソフトウェア開発者やプロダクトマネージャ、そのほかにもJiraやAsanaなどのプロジェクト管理ツールを使っている職種の人なら、仕事関係のToDoはすでにちゃんと管理されていることでしょう。
プライベートのToDoも同様に作成してみるのが良いかもしれません。たとえば、無償版のTrelloを利用してプライベートのタスクボードをつくってみるのはいかがでしょうか?
仕事でタスク管理ツールを使っていない人は、プライベートと仕事のタスクをタグ付けして分類できるようにすればOK。プライベートのToDoリストを管理できるモバイルアプリTodoistなら、タスク一覧をボード表示にすることも可能です。
ToDoリストを作成するには、まず1日のタスクをすべて書き出し、重要度と緊急度によってタスクに優先順位をつけます。
大きなタスクは、実行しやすいサブタスクに分割して手がつけられない雰囲気を避け、タスクを完了させてチェックを入れる達成感を得られるようにしましょう。
7. 上司や同僚と密なコミュニケーション

リモートワークでは、コミュニケーションが特に大事です。自分の希望は、前もって上司や部下に伝えるように。目標や〆切をクリアにし、進捗状況も定期的に伝えましょう。
どんな方法でどれくらいの頻度でコミュニケーションをとってもらうのが自分には望ましいかを同僚に伝え、業務時間外の連絡には制限を設けてワークライフバランスを確保。
また、コミュニケーションは双方向であることも忘れずに。上司が求めていることをよく理解し、業務についてのフィードバックも求めましょう。
オープンかつストレートなコミュニケーションによって、信頼が生まれ、同僚との間でポジティブな関係を保つことができます。
効果的なコミュニケーションは、生産性の向上と仕事の満足感につながり、ひいてはあなた自身と企業にとって大きな結果をもたらすのです。
8. オフの時には、自動応答をオン
リモートワークでワークライフバランスを保つには、休憩をとったり仕事から離れたりすることがカギになります。仕事から離れている時は自動応答をオンにしておき、業務関係の返信はできない旨を明確にしておくのがおすすめです。
1週間以上仕事から離れる場合は、メールアプリやプロジェクト管理アプリをスマホから削除することも検討してみてください。
休暇をとるのは、メンタルと身体、両方の観点からとても大事なことです。仕事から完全に離れ、自動応答をオンにすることで、仕事とプライベートをはっきり分けられます。こうしてフル充電できると、リフレッシュして業務に戻れるようになるのです。
理想的なワークライフバランスを保っている人ほど、仕事の満足度が高く、生産性を上げることが可能になります。
リモートでワークライフバランスを良好に保つには?
フレキシビリティと自由度が高いリモートワークですが、健全なワークライフバランスや同僚とのコミュニケーションがうまくとれるかなど、特有の課題もあります。
でも、これら8つの習慣を取り入れることで、課題を克服し、リモートワークを充実したものにできるでしょう。
Source: UCLA Health, Todoist
Original Article: 8 Habits That Happy, Healthy Remote Workers Have in Common by MakeUseOf