今やChatGPTのことを耳にしたことがない人は、よほど現世の情報から隔絶された環境で暮らしている人に違いないでしょう。この大規模言語モデル(LLM)には、毎日何百万人ものユーザーがアクセスし、あらゆる種類のものを生成しているのです。
大家さんへの手紙、コンテンツのアイデア、さらにはGoogle検索のより包括的な方法など、ChatGPTには多くの用途があります。
サブスクモデルの人気に便乗し、OpenAIは月額20ドルのChatGPT Plusもオプションとして提供中です。
しかし、ChatGPT Plusに入るだけの価値があるかどうかが気になりますね。
ChatGPT Plusとは?
ChatGPT Plusは、ユーザーに対して現在3つの特典を提供しており、今後さらに特典の数を増やす予定です。OpenAIのブログ記事によると、3つの特典は以下のとおり。
ChatGPT Plusの特典
- ピーク時でもChatGPTにアクセス可能
- 回答速度が速い
- 新機能や改善された機能を優先的に利用可能
ChatGPTは非常に人気があるサービスで、定期的にユーザーが殺到するので、ピーク時にはアクセス数が多くなり、サービスが停止することがよくあります。しかし、ChatGPT Plusをサブスクすれば、LLMにアクセスできなくなる心配はありません。
ChatGPTは、ユーザーのクエリに対して非常に多くのコンテンツを提供できますが、回答を生成するのが遅くなることがよくあります。これは、サイトにアクセスしているユーザーの数や、リクエストがどの程度複雑かによって左右されるのです。
ChatGPT Plusに登録すると、「回答時間が速くなる」はずですが、どのくらい速くなるかについては、具体的な情報は提供されていません。
しかし、このサービスには欠点があります。それは、2022年11月以降のことに関してはトレーニングされていなかったということです。
時が経つにつれて、OpenAIはサービスの改善や新機能を追加していくのが道理です。ですから、Plus版を購入したなら、ほかの誰よりも早くそれらを享受できます。
ChatGPT Plusはどんな人に向いているか
価格の点で気遅れしていないにしても、自分は他人より本当に有料版の恩恵を受けられるのか気になるところです。そもそもLLMに興味がある人なら誰でもChatGPT Plusの使い道は見つかりますが、ChatGPTの恩恵をより多く受けられる職種があることは確かです。
サービス業に従事する人は、顧客に出す手紙やメールを作成するような退屈で反復的なルーティンを自動化するために使用できます。
たとえば、顧客からのクレームに対して詳細な返答を書く必要がある場合、ChatGPTにクレームの原文を送り、返答を作成するように依頼することが可能です。
あとは、それを自分なりにカスタマイズすれば良いわけです。ChatGPTはカバーレターも上手に書けるので、就活中の人にも便利です。
マーケティングやそのほかのクリエイティブなプロフェッショナルは、コンテンツを生成するためのツールとして使用することができます。
ChatGPTが提供するコンテンツをそのまま使うことはおすすめできませんが、ChatGPTはアイデアを出したり、ソーシャルメディアの投稿や広告のコピーなどの初稿を作成するツールとして優れています。ユーザーは最終的な仕上げをすれば良いわけです。
プログラマーなら、ChatGPTを使って自分のコードをチェックし、そのコードを改善するためのアイデアを得ることもできます。
ただし、ChatGPTの大きな問題の1つは、基本的な数学を扱えないことなので、覚えておきましょう。
ChatGPTの有料版を利用する価値はユーザー次第
ChatGPTは多くの人を魅了してきましたが、有料版にはさらに多くの特典があり、ユーザーにとってはさらに便利そうです。ほとんどの人がこのサービスから何らかの恩恵を得ることができそうですが、有料版を利用する価値があるかどうかは人によります。
無料版がオンラインで利用可能な状態が続くのか、それともいずれ有料版のみのツールになるのか、興味深いところです。
しかし、今のところ、ChatGPTを使ってできることは山ほどあります。
Source: Open AI
Original Article: ChatGPT Plus: Is the Subscription Worth It ? by MakeUseOf