飛行機の旅は、遅延やキャンセル、予期せぬ出費、低レベルのサービス、天候の乱れがあったりして、多分にストレスを感じることがあります。
しかし、朝の便を選ぶだけで、こうしたフラストレーションを回避できるかもしれません。
夜明け前に空港に向かうのは決して楽なことではありませんが、空港に着いてしまえば、その苦労も報われます。朝の便を選ぶメリットをご説明しましょう。
航空チケットが安い
航空会社の立場で考えてみましょう。最も混雑するのが通常午前11時から午後4時の間なら、空港がそれほど混雑していない早い時間帯の便を利用してもらうように誘導するにはどうすればいいのでしょうか。
それは、チケットを安くすることです。Alternative Airlinesによると、朝はオフピークの時間帯なので、値段が安い便を見つけやすくなります。
また、朝の便と言えども大幅な割引はしていないので、そこまで手に入りにくいわけではありません。Trip.comによると、15%ぐらい安くなると思っていいようです。
何よりも、空港があまり混雑していないので、荷物をチェックインしたりセキュリティを通過する際にも長時間並ばずに済みます。
遅延やキャンセルが少ない
朝の便を選ぶと、締切前に仕事を片付けるのと同じメリットがあります。万が一、トラブルが発生しても、すぐに対応できます。過去記事でもご紹介したように、朝の便にすると、さまざまなことがスムーズに進みます。
通常、旅客便は夜間は離陸しないので、航空会社は、先々のスケジューリングの混乱に備える(あるいは既存のスケジューリングに対処する)ために、ある程度のダウンタイムを設けています。朝の便を利用すれば、遅延のドミノ倒しに巻き込まれる可能性を最小限に抑えられるかもしれません。
また、夕方の便に比べて、朝の便は、キャンセルされてもその日のうちに出発する別の便を選びやすくなります。
ですから、朝の便にすると、フライトがキャンセルされたり遅延した場合に備えてプランBを用意できるだけでなく、プランAでいける可能性も高くなると思っていいでしょう。
「朝の便は、遅延やキャンセルの可能性がはるかに低くなります」と、Vacationerの共同設立者であるPhil Dengler氏はHuffPostに語っています。
遅い時間帯のフライトは、午前中のフライトが予定通りにいくかどうかに左右されるため、メンテナンスや運用上の問題で変更される可能性がぐっと高くなります。
乱気流が少ない
早朝の便を選ぶと、よりスムーズなフライトになる可能性が高くなります。アメリカ海洋大気庁とアメリカ国立気象局は、アメリカでは年間を通して雷雨は午後の方が発生しやすいとしています。
乱気流の多くは、陸地の気温が午後になって暖かくなると発生する対流気流が原因です。ですから、気温が低い朝の便の方がリラックスして飛べそうです。
サービスの質が高い
裏付けとなるデータはありませんが、これまでの常識では、人間は朝食を取った直後や怒った客に怒鳴られる前の方が機嫌が良いとされています。また、早朝便は機内が最も清潔である可能性が高くなります。
それは、乗務員が機内のすべてをきちんと消毒する時間があるからで、フライトの合間に急いでするよりも作業が行き届きます。また、前の乗客が残していったゴミに遭遇することもありません。
毎回朝の便に乗れるとは限りませんが、乗れるなら、早起きする価値は十分にあります。
Source: Alternative Airlines, Trip.com, HuffPost, Vacationer