自宅で観葉植物を育て続けるというのは、成熟した大人の階段を昇っている証拠でもあります。

では、自宅で観葉植物をうまく育てるにはどうすればいいのでしょうか?

植物が喜ぶ日当たり、水、土を与え続ける

観葉植物を枯らさないためには、適切な日当たり、水やり、土と肥料を与えることが必要です。それぞれどれくらい必要かは植物によって違いますが、与えすぎても、足りなすぎても、ダメになってしまいます。

大事なのは、自分が育てている植物に必要なものを調べ、適切な与え方を知り、間違ったことをした場合や、植物の調子が悪い時に出る警告サインを見極めること。

簡単なように思えるかもしれませんが、うまくできるようになるには、少し練習や経験が必要です。(初心者の頃に育てられる植物は可哀そうですが)

日当たりが多過ぎる/少な過ぎる場合

植物は光合成のために日光が必要です(英語)。光合成によって、エネルギーを生み出すことができます。植物の種類によって、どのくらい日当たりが必要かは異なります。

日当たりが多過ぎると、植物は枯れたり、白くなったり、干からびたりします。

植物によって必要な日当たりの量は違うので、自宅にある植物に必要な日当たりの量を知り、それが得られる場所に置くことが大事です。

自宅にある植物に必要な日当たりの量がわからない場合は、光の強度や明度を測る単位で、便利な基準となるフートキャンドル(英語)を調べてみましょう。

日当たりが少なくていい植物に必要なのは50〜250フートキャンドル、適度に日当たりが必要な植物は250〜1000フートキャンドル、日当たりが多く必要な植物は1000フートキャドル以上です。

水やりが多過ぎる/少な過ぎる場合

水を与え過ぎるのは、足りないのと同じくらいよくありません。

水やりが多過ぎた場合、葉先が茶色に変色したり、茎の根元が柔らかくグズグズになったり、葉が黄色になって落ちたりします。

水やりが少な過ぎる場合、葉がカールし始め、茶色になったり、パサパサに乾いたりします。

だから、適切な量と頻度で水を与えることが大事なのです。

植物によって必要な水の量は違いますが、水をあげた方がいいかどうかの目安としては、土を触ってみるといいです。

土が湿っていたり、しっとりとしている場合は、水やりは必要ありません。土が乾いていたら、もっと水やりが必要です。(植物にもよりますが)

適切な量の水をきちんと与えるには、水はけも重要です。

例えば、植木鉢の中の土がいつも湿っている場合は、水はけが悪いというサインで、根腐れする可能性があります。

きちんと適度に水はけさせるハック(英語)として、植木鉢の下半分にピーナツ型の緩衝材を入れたり、適度に排水するコーヒーフィルターを並べる、というのがあります(基本的には鉢底石を入れましょう)。

また、植木鉢の受け皿に溜まった水をそのままにしておくと根によくないので、きちんと捨てましょう(英語)

家にある観葉植物のほとんどが、観葉植物用の土(英語)に植えられていると思います。

例外は、水はけがより必要な蘭や、サボテン、多肉植物などです。それぞれ専用の土が売られていますし、サボテンや多肉植物には砂を足してもいいです。

肥料

植物に必要な栄養を与えるために、定期的に肥料もあげましょう(英語)。窒素、リン、カリウムが混ざっているものであれば、一般的な観葉植物用の肥料で十分です。

液体やスティック状、タブレット状のもの、ゆっくり長期間出るものや、顆粒状の肥料も売っています。経験則としては、植物が発育する時期(大抵は春)に肥料を与えるのがいいと思います。

また、水と同様、肥料のあげ過ぎもよくありません。

初心者が育てやすい観葉植物

初心者が育てやすい観葉植物(英語)は、アロエ、アグラオネマ、シャコバサボテン、ディフェンバキア、クラッスラ、ミリオンバンブー、サンセベリア、スパティフィラムなどです。

植物を育てたことがない人には、このような植物の名前には馴染みがないかもしれませんが、植物を育てている人の家に行けば見かけるのではないでしょうか。

この手の植物は、育て方や必要なものを調べてわかっていれば、家でも元気に育つと思います。

一度、植物が元気に育ってくれたら、そのやり方でうまく育て続けられるはず。あとは、自分の家の植物がどうすれば満足するかを考えてあげるだけです。

Image: Shutterstock

Source: University of Minnesota Extension,MU Extension,ELLE Decor,REAL SIMPLE,BUZZ Feed,HGtv,The Spruce