職場で実践できる「放っておく」のヒント5つ
枡野さんが強調するのは「むやみに関わらない」「いちいち気にしない」「やたらに反応しない」「無駄に疲れない」「無理に白黒つけない」ことの大切さ。
「これができたら、人生ラクになるのに」ということばかりですが、なかなか難しいのが実情です。すぐに意識できそうなヒントを5つご紹介しますので、ぜひ試してみてください。
1. 職場では「ドライ」でよし
現在は「ドライ」であることが求められる時代で「職場では人のプライベートに立ち入らないほうが断然うまくいく」と枡野さん。
うかつに深入りせず「職場の人間関係は職場で完結させる」ということも、放っておく1つのスキルと割り切りましょう。
2.「してあげたこと」はその場で忘れる
まさに「受けた恩は石に刻み、与えた情は水に流せ」という言葉の通り。
自分がしたくて親切やお世話をしたなら、他に何も望むことはないはず。それなのに見返りを期待すれば「見返りを得られない苦しみ」がやってきます。
そんな苦しみや嫌な気持ちを遠ざけるためにも「やってあげたことはその場で忘れすに限る」と枡野さんは書いています。
3. 自分の役目をひたすら果たす
ときに「自分は何のために仕事をしているのだろうか」「何かの役に立っているのか」と思うこともあります。
しかし名言しましょう。仕事の名のつくものはすべてが、なんらかの形で社会に貢献するものであり、人々の役に立つものであると。
(『仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力―もっと「ドライ」でいい、99の理由』151ページ)
誰かの役に立っていると思えれば、無駄に疲れることも減りそうです。
4. 自分の選択はすべて正しい
「どっちへ行きたいかがわからなければ、どっちの道へ行ったって大した違いはない」
枡野さんはイギリスの作家・詩人であるルイス・キャロルの言葉を紹介しながら「何を選ぶか」よりも「選んだことをどうやるか」の大切さを説いています。無理に白黒をつける必要はないのです。
5. 人事を尽くす
物事に取り組むときは、必死にやる。いい結果が出るかどうかを心配したり、上司や世間の評価を気にしたりせず、無心になって、ただひたすら自分の持っている力をそこへ注ぎ込む。「人事を尽くす」とはそういうことです。
(『仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力―もっと「ドライ」でいい、99の理由』221ページ)
私たちがすべきなのは「人事を尽くして天命を待つ」こと。「事に臨む前から結果や評価を気にするのは、もうやめましょう」という枡野さんの言葉は気持ちを軽くしてくれます。
新年度に、「誰とでもうまくやりたい」「実績や評価を上げたい」と取り組むことももちろん有意義ですが、「放っておく」というスキルがあることも心に留めておきましょう。
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Source: 三笠書房