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異動や加入の多い年度末・新年度を目前に、新たなチーム編成に士気を高めている人も多いのでは?

しかし「人間関係はもっとドライでいい」「いい人の仮面を外そう」と説くのが、曹洞宗徳雄山建功寺住職、枡野俊明さんの著書『仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力―もっと「ドライ」でいい、99の理由』(三笠書房)。

放っておく」ことのメリットとその方法をご紹介します。

放っておくことは、生きる能力、生きる技術

本書で枡野さんが説いているのは「いちいち気にしない。反応しない。関わらない。」ことのヒント。

人に関わらず、自分のことだけを考えよという教えではありません。すべてに「放っておいていいことは」という前提がつきます。

つまり、「放っておいていいことは放っておく、反応しなくていいことは反応しない、関わらなくていいことには関わらない」ということです。

放っておいていいことは放っておく。そうすれば頭や心がすっきりし、目の前の大事なことに集中できます。わずらわしいことを最小限に抑えて、人生をより楽しく、快適に、健やかに生きることができるのです。

(『仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力―もっと「ドライ」でいい、99の理由』「はじめに」より)

放っておく力を身につけることで「人生は好転する」と枡野さん。さらに「放っておくことは、生きる能力であり、生きる技術でもある」とも。

しかし、難しいのが「放っておく」べきことの見定めです。

首をつっこまなければよかった…と後悔することもありますが、「あのとき声をかけてよかった」などと人の役に立てたことの喜びを感じられることもあります。

そこへ、枡野さんは「気づかい」と「おせっかい」は違うと語っています。

たとえば、悩んで沈んでいる人がいるとします。何かしら声をかけて元気づけるか、何もせずにそっとしておくか。

こういう場合の応対に、正解はありません。ただ私は多くの場合、前者は「おせっかい」、後者は「気づかい」だと思います。

(『仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力―もっと「ドライ」でいい、99の理由』19ページ)

悩んでいるときには、1人で悩む時間も必要。それなのにアドバイスや気晴らしの飲み会の誘いをもらっても、逆につらくなるだけと枡野さんは続けます。

本書ではこのような人と人の距離感について、友人や夫婦、職場というさまざまなシーンでドライでいること(「気遣い」をしながらも)の99のヒントを紹介しています。

ビジネスシーンでは、どのように「ドライ」でいればいいのでしょうか。

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職場で実践できる「放っておく」ヒントとは?
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