「新年度」というはじまりのタイミングに、希望や期待でワクワクする反面、どこか心にズシっと重くのしかかるものを感じている人も多いのではないでしょうか。
「何かを新たに始めなければいけない、気持ちを入れ替えて取り組まなければいけない」などと意気込めば意気込むほど、増えるのはため息ばかり…。
そこへ「うまいことやればいい」と背中を押してくれるのが、精神科医・中村恒子さんの著書『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』(すばる舎)。何度も増刷を重ねるベストセラーです。
どんなことも「うまいことやる」のスタンスで
精神科医となって約75年。「新卒で勤めた会社が合わなかった」「部下を持つようになってストレスが増えた」「親の介護で会社を辞めないといけなくなった」など、性別も年齢も、職場や家庭内といった環境も問わない患者さんの悩みに向き合ってきた中村さん。
悩める人たちに中村さんがアドバイスするのは「現実と自分の気持ちとの間でどう折り合いをつけていくか」ということ。つまり、いろいろなことが起きる人生において「うまいことやる」ということをすすめてきたのだそうです。