国や企業によるリスキリングの推進などにより、ビジネスパーソンの「学び直し」に注目が集まっています。

急速に進むDX化に伴って、企業もそこで働く人も変化を余儀なくされるなか、「学びの需要は確実に増えている」と話すのはGLOBIS 学び放題」に立ち上げから携わる鳥潟幸志さん

今どのような学びが必要とされているのか、そしてキャリアを構築するためにビジネスパーソンは何をどうやって学べばいいのか。最新の「学び事情」について鳥潟さんに教えていただきました。

DX推進に不可欠な「テクノベート」スキルが役に立つ

「GLOBIS 学び放題」は1,700コース、8,000本以上の動画を1カ月あたり1,650円(年間プランの場合)で提供する動画学習サービスです。ユーザー数は約70万人(※1)。30代40代を中心に、学生から60代までの幅広い層が動画で学びを続けています。

鳥潟 幸志(とりがた・こうじ)<br>グロービス・デジタル・プラットフォーム マネジング・ディレクター。埼玉大学教育学部卒業。グロービス経営大学院 経営研究科 経営専攻修了(MBA)。サイバーエージェントを経て、ビルコム株式会社の創業に参画。グロービスに参画後は「グロービス・オンライン研修プログラム」「GLOBIS 学び放題」の立ち上げに携わり、現在は同事業の事業リーダー及びデジタル・プラットフォーム部門のマネジング・ディレクターを務める。
鳥潟 幸志(とりがた・こうじ)
グロービス・デジタル・プラットフォーム マネジング・ディレクター。埼玉大学教育学部卒業。グロービス経営大学院 経営研究科 経営専攻修了(MBA)。サイバーエージェントを経て、ビルコム株式会社の創業に参画。グロービスに参画後は「グロービス・オンライン研修プログラム」「GLOBIS 学び放題」の立ち上げに携わり、現在は同事業の事業リーダー及びデジタル・プラットフォーム部門のマネジング・ディレクターを務める。

鳥潟さんによれば、ここ1〜2年で増えたのはリスキリングやDX化に適応するため、あるいはDX化を自ら推進できるようになるために学びたいというビジネスパーソンからの申し込み。

また「何をどう学んだらいいかわからない」「勉強したことを仕事に生かせない」「わからないことを人に聞きにくい」という課題を抱えて「GLOBIS 学び放題」の扉を叩く人も少なくないそうです。

「キャリアアップをしたいけれど、どんなスキルを身につければいいかわからない」というビジネスパーソンに、まず鳥潟さんがすすめるのは「テクノベート」に対応するスキルや知識を身につけること。

「テクノベート」とはテクノロジーとイノベーションをかけあわせた造語で、主にITに代表されるテクノロジーによって進化、あるいは変化していく経営のあり方を指します。

「既存の産業やビジネスのプロセスがテクノロジーによってまったくの新しいものに置き換わるなか、変化するビジネス構造を理解し、戦略的に実行して組織をつくり、人を導いていく。このような新しい経営のあり方こそがテクノベートであると私は理解しています」と鳥潟さん。

これまでのテクノロジーは、手作業を機械化するといった“業務効率化”のためのものであり、非ITの従業員は一部のITエキスパートが構築したものを使うスキルさえあればよかったんです。

しかし、テクノロジーでビジネス構造が変わりゆく今、ビジネスモデル自体を変革し、新たな価値を顧客に提供するためには、非IT人材を含む全従業員がその本質を理解して経験とスキルをアップデートさせていかなければいけません

実際、「GLOBIS 学び放題」には「テクノベート」に関わるコースが100以上。そのニーズの高さを物語っています。

たとえばマーケティングの場合。「30代、男性、会社員」のようにターゲット像を“かたまり”で見ていた時代から、現在は顧客データを取得してユーザーの行動までを把握できるようになりました。そうなるとデータの扱い方や定量分析の基礎理解も必要となります。

また、デジタルメディア・SNSなどを活用して、長期目線でユーザーとの関係性を育んでいく方法論も求められます。

「事業戦略に基づき、外部/内部環境の分析からターゲティングなどを考え、施策を検討していく」といったマーケティングの定石は、引き続きとても重要です。テクノベート時代には、そうした原理原則をおさえたうえで、新たな変化をビジネスに活かしていく必要がある、と鳥潟さんは話します。

▼「GLOBIS 学び放題」のマーケティングコース一例

マーケティングのコースを動画で学ぶ | グロービス学び放題

マーケティングのコースを動画で学ぶ | グロービス学び放題

マーケティング基礎 | グロービス学び放題

マーケティング基礎 | グロービス学び放題

もちろんこの傾向は、マーケティング分野に限ったことではありません。

業種・業界を問わずに求められているのは、まずはテクノロジーで何ができるかというニーズを理解していること。さらに、そのニーズを具体的な要件に落とし込むことができる、広い意味でのデザイン力と構想力を持った「テクノベート人材」が必要とされています。

学習の最適解は「短期視点×中長期視点」

次に教えていただいたのは「学び方」。鳥潟さんは「短期的な学び」と「長中期的な学び」の両方を組み合わせることをすすめています。

短期的な学び:目の前の課題を解決するための学び

「提案資料をブラッシュアップしたい」
「プレゼンがうまくなりたい」など

僕だったら「パワポ」や「プレゼンテーション」の動画を二倍速でもいいので観て学んで、仕事に落とし込むことをすすめますね。

「資料、わかりやすかった」「プレゼンうまいよね」などと言われると、それが成功体験となって学びはもっと楽しくなり、「今後こうすればいいんだ」という教訓も生まれます。

▼鳥潟さんが例に挙げた単発のコースはこちら

もっと速く、もっときれいに資料が作れる!PowerPoint | グロービス学び放題

もっと速く、もっときれいに資料が作れる!PowerPoint | グロービス学び放題

プレゼンテーションスキル | グロービス学び放題

プレゼンテーションスキル | グロービス学び放題

長中期的な学び:自分のできることや可能性を“掛け算”で増やしていくこと

「自分は営業職だけどマーケティング的視点でも考えられるようになりたい」
「いつかAIなどのテクノロジーを活かした新規事業に携わってみたい」
「テクノベート人材になりたい」など

GLOBIS 学び放題」では、課題や目的に合わせて体系的に学べる「ラーニングパス」が用意されています。学びたいコースを自分でひとつひとつ選ぶのも楽しいですが、必要なものがあらかじめパッケージ化されたラーニングパスは、効率的にその分野を学びたいビジネスパーソンにはもってこい。うまく活用できそうです。

ラーニングパスの良さは、必要最低限の内容が網羅できること。中長期視点でスキルを身につけたり、ポジションに求められることの理解を深めたりするためには、手当たり次第にインプットを重ねるのではなく、必要なスキルや知識を体系的に学ぶことが一番の近道です。

たとえば「ビジネスパーソンのためのAI活用基礎」というラーニングパスなら、全8コース(5時間55分)。AIでは何ができて何ができないのか、利用上の注意点やすでに起こっている人間社会への悪影響まで、網羅的に知識を深めることができます。

▼鳥潟さんおすすめのラーニングパスはこちら

ビジネスパーソンのためのAI活用基礎 | グロービス学び放題

ビジネスパーソンのためのAI活用基礎 | グロービス学び放題

経済産業省「DXリテラシー標準」対応!〜What-データ編〜 | グロービス学び放題

経済産業省「DXリテラシー標準」対応!〜What-データ編〜 | グロービス学び放題

ラーニングパスで一通り学んだら、そのなかでもっと理解を深めたいと思ったテーマについて単発のコースで深掘りしてみるのもおすすめです。

また、自分とは関係ないと思いがちな分野からも多くの学びが得られるのだとか。営業やマーケティングでキャリアを積んできた鳥潟さんも、一見すると関係のなさそうな「財務」を学ぶことで、仕事がうまくいくという経験を何度もしたそうです。

ナレッジエフェクトといって、新たに習得した学びがもともと持っていた知識と結びついて影響を与え合うのです。知識がつながっていくと、体系的・網羅的に学ぶことの重要さに気づけると思います。

「定着する学び」と「学ぶ楽しさ」を提供する

日本でもトップクラスのビジネススクール「グロービス経営大学院」や企業研修事業を有するグロービスは、社会人教育において質の高さが評価されています。

実際、鳥潟さんはグロービス経営大学院でMBAを取得し、コンテンツの内容やグロービスの姿勢に惚れ込んで「中の人」になったのだそうです。

グロービスならではの質の高いコンテンツをより多くの人に届けるために、鳥潟さんは「GLOBIS 学び放題」を立ち上げました。その際、大切にしたのは2つ。

1つは「学んで終わり」ではなく、定着させること。そのために理解度確認テストやドリルでしっかりとサポートします。もっと学びたいという人にはグロービス経営大学院のMBAプログラムや、動画とAIを組み合わせて学べるナノ単科」というプログラムも設けられています。

また、動画学習は場所も時間も選ばない手軽さの一方で、いつでもできるという気持ちからか「続かなかった」経験を持つ人も。

「GLOBIS 学び放題」なら、学習計画機能を活用して自分のペースで勉強したり、倍速再生、耳だけ学習といった自分に合ったスタイルで学習したりすることが可能なため、学習を続けやすいのだそうです。

「1人で学ぶのは張り合いがない」と感じる人には、数千人が集うSlack上のコミュニティーがあるほか、動画上映会でコメントし合ったり、ユーザーによる自主勉強会に参加したりと、受講者同士のコミュニケーションの場があるのはうれしいですね。もちろんいずれも自由参加なので、1人で学ぶのもOK。

そしてもう1つ、大切にしているのは「学ぶ楽しさを提供したい」という想い。「GLOBIS 学び放題」は「学ぶ楽しさを広げ、新たな一歩を後押しする」というミッションを掲げています。

「GLOBIS 学び放題」に出会って人生が前向きに踏み出せた、後押ししてくれたという言葉をいただくたびに、このサービスをつくってよかったなと嬉しく思います。

学んでそれを活かすことで達成感を得られたり、周囲から感謝されたり、あるいはキャリアの可能性が広がったり…。そんな充実感を、これからも多くの人に感じていただきたいです。

市場価値の高い人材は「学び続けられる人」

そもそも私たちはなぜ学ぶのでしょう。興味深いアンケート結果がありました。

Image: GLOBIS 学び放題
Image: GLOBIS 学び放題

「GLOBIS 学び放題」が実施したユーザーアンケートでは「何のために学んでいますか?」の問いに「できることを増やすため」「自分の所属するチーム、組織に貢献するため」との回答が2トップで、「出世」「収入アップ」は少数派でした。(※2)

DX化に伴って産業が変わっていく今、それに見合うスキルを持った人材へのニーズは高いでしょう。しかし中長期的な目で見ると、何より大事なのは「学び続ける力」だと私は思います。

これからも、ビジネス環境は変化し続けていきます。そのなかで、周りの変化やニーズをキャッチして、柔軟に対応し、中長期的に他者貢献ができる人。つまり「学び続けられる人」はいつの時代もキャリアアップを続けられる市場価値の高い人材と言えるのではないでしょうか。

まずは無料で7日間「GLOBIS 学び放題」を体験できる

学びをはじめるには、春は1年で一番のタイミング。「GLOBIS 学び放題」には今すぐ使える7日間の無料体験が用意されています。もともと1カ月あたり“ビジネス書1冊分”程度の料金で学び放題ですが、7日間無料で試せるなら使わない手はありません。

場所も時間も問われないのが動画学習のいいところ。スマホでもPCでも視聴可能で、わからないところは巻き戻して何度でも聞き直しができるなど、自由度の高さも魅力です。

学びのはじめの一歩を「GLOBIS 学び放題」で踏み出してみませんか?

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※1 累計ID数(2023年3月現在)
※2【調査概要】調査期間:2021年6月18日~2021年7月4日/調査対象:GLOBIS 学び放題 個人契約の会員/回答人数:275名/調査エリア:全国/調査方法:インターネットによるアンケート/調査結果詳細

Source: GLOBIS 学び放題/Photo: YUKO CHIBA