パソコンでは、いついかなるときも複数のオーディオソースが作動しています。ですが、これらすべてを管理できる便利な方法はありません。

確かに、Windowsには高度なオーディオ設定がたくさん用意されていますし、音量ミキサーもあります。けれども、利用しやすいものは1つもないため、多くのユーザーはサードパーティーのソリューションへと走りました。

Microsoftはこの現状に業を煮やしたのか、どこからでも利用できる新しいオーディオミキサーを現在、テスト中です。

大きく進歩した新しいWindows 11の音量ミキサー

同社は3月2日、「Windows 11 Insider Preview Build 25309」の一部として、新しい音量ミキサーを発表しました

アップグレードされたこのミキサーは、タスクバーの「クイック設定」の中に入っています。

音量ボタンをクリックするか、キーボードショートカット「Win+Ctrl+V」を入力すれば、いつでも利用可能。

現在のバージョンがある場所は、音量アイコンを右クリックして「音量ミキサーを開く」を選ばないと見つかりません。それを思うと、これは大きな進歩です。

しかし、よくなったのはこれだけではありません。

各オーディオソースそれぞれの音量レベルを調節できるのはもちろん、スピーカーからヘッドフォンへ切り替えるときも、利用できるすべてのオーディオ出力をすぐに見つけられます。また、利用できる場合は、空間オーディオ設定もここにあるのです。

それでもやはり、お気に入りのサードパーティーサービスを使い続けたいという人もいるかもしれません。

「The Verge」のTom Warren氏がツイートしているように、これらの改善点は歓迎すべきですが、「EarTrumpet」など、プログラムごとに違うオーディオ出力を簡単に割り当てられるものと比べると、それほどではありません。

Microsoftは現在、改良型Windows 11音量ミキサーの公開テストを行なっています。

Windows 10 / 11に入っている既存のものに比べると大きく進歩したとはいえ、「EarTrumpet」などにはまだまだ太刀打ちできません。

新しい音量ミキサーを試す方法

このアップデート版の音量ミキサーを一足先に試すには、「Windows Insider Program」に参加しなければなりません。

もっと具体的に言うと、「Devチャネル」(最新機能と変更点のシード値をInsiderに与えるために使われるチャネル)に登録する必要があります。

Devチャネルは、Windowsに関する最新機能などを試せるチャネルなので、バグなど、不完全なソフトに伴うさまざまな問題のリスクが大きくなります

残念ながらこの音量ミキサーは、「ベータチャネル」や「Windowsリリースプレビューチャネル」では、いまのところ利用できません。試したければ、Devチャネルに登録するしかないのです。

また、この音量ミキサーのロールアウトははじまったばかりなので、Devチャネルに登録したからといって、すぐに利用できるとは限りません。

とはいえ、この機能は3月2日に発表されたので、Devチャネルに早く登録すれば、それだけ早く利用できるようになりそうです。

Source: The Verge, Windows Blog, TheWindowsClub, Twitter