目に見えないからこそ、振り返って、意識して、変えていく
今回のリサーチで気づいたことがありました。
アンコンシャスバイアスについての記事や動画は、いずれも女性によるものだったのです。たまたまかもしれませんが、アンコンシャスバイアスによる差別や不平等を受けることの多い女性たちが、意見を述べていることが多いよう。
男性は比較してあまりそういう経験がないのか、または意見を表明していないのかはわかりません。
でも、職場や地位が男性基準であるケースがほとんどなので、その標準範囲外にある女性がCEOやパイロットならば、「非標準」と捉えられることが多いのは確か。逆に、男性の看護師や保育士は、周りから「非標準」「特別」と見られて、不快な思いをした方も少なくないかもしれません。
意識されていない思い込みからの言動ゆえに、傷つけたり傷つけられたり。
アンコンシャスバイアスが原因で、雇用機会はもちろん、新しい人間関係や人生経験を広げるチャンスが、意図されていないのに失われているとしたら——関係する人全員にとって、これは非常に残念だと思うのです。
そう考えれば、国際女性デーは女性だけではなく、男性にも、LGBTQの人にも、あらゆる人に関係がある日です。
自分のアンコンシャスバイアスを振り返って、意識して、変えていく。そんな良い機会になるのではないでしょうか。
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