2017年に最初のiPad Proモデルを導入して以来、Appleタブレットの製品ラインは生産性向上のツールとして大きく成長しました。

そして、iPadOSへの移行は専ら製品の向上を目的として続けられたのです。

iPadのエクスペリエンスを大幅に向上させながら、2019年にはiPadOSが開始し、Split Viewよりも強力なマルチウィンドウ機能をもたらしました。この機能を活用してiPadができることを見ていきましょう。

今日のワークハック:iPadで1つのアプリを複数のウィンドウで開く

「アプリ1つあたり、1つのウィンドウでしか開けない」というふうに思い込みがちですが、実はアプリによっては1つのアプリで複数のウィンドウを開けるのです。

わざわざ画面を毎回切り替える必要がなくなり、作業やブラウジングなどが効率的になることでしょう。

今回はその方法をご紹介します。

アプリの複数のウィンドウを開く

アプリで複数のウィンドウを作成する前に、最初のインスタンスを立ち上げる必要があります。そのためには、アプリのアイコンをタップしたあと、以下の手順で進めていきましょう。(Safariを例に説明していきます。ほかのアプリでも対応しているものであれば大丈夫です。)

Image: MakeUseOf
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手順

  1. Safariを開いた状態で、画面下から上にスワイプし、Dockを表示する。Appライブラリ(Dockの一番右端にある)を使ってAppを見つけることもできる。
  2. Safariアイコンをタップすると、画面の下端付近に2つの長方形ウィンドウが表示される。選択したAppが複数のウィンドウをサポートしている場合、類似のインターフェースが表示される。
  3. 新規ウィンドウをタップして別のインスタンスを作成する。以上の手順を繰り返して複数のウィンドウを追加することもできる。

アプリの複数のウィンドウを使用する方法

上述の手順では、1つのアプリにつき複数のウィンドウを作成する方法を説明しましたが、1つ以上のウィンドウと一度にインタラクトするにはどうしたらいいかと思っているかもしれませんね。

そのために、iPadOSにはシステム内蔵のマルチタスキングツールがいくつかあります。

Split ViewとSlide Over

Image: MakeUseOf
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  1. 新規ウィンドウを作成すると、アプリのスイッチャー画面にアプリのインスタンスが2つ表示される。(スイッチャーは、画面下から上へ勢いよくスワイプすると表示される画面のこと。)
  2. 片方のインスタンスをタップしたら指で押さえ、もう1つのインスタンスにドラッグする。

このように2つのインスタンスを組み合わせて、iPadOSのSplit Viewに設定できます。

作業セッションにもう少し機能を追加するために、Slide OverでSafariのインスタンスを開くことも可能。

Slide Overは、iPhoneのようなポートレートウィンドウでアプリを開けるようになるiPadOSの機能です。この設定で複数のウィンドウを使用すると、同じアプリを3つ同時に起動できるようになります。

そのうちの2つはSplit Viewで起動し、残りの1つはSlide Overで起動。1つのウィンドウは調べ物に使用し、もう1つはデータ入力に使用することができます。Slide Overのウィンドウはクイック検索に重宝するでしょう。

ステージマネージャ

Image: MakeUseOf
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ステージマネージャがiPadOSに新規追加されました。これはiPadOS 16の目玉機能です。

この機能(macOS Venturaでも使用可能)により、Appleシリコンを搭載したiPad Pro(2018年以降にリリースされたものも含む)とiPad Air 第5世代は、macOSのようなアプリウィンドウを開けるようになりました

この機能を使えば、1つのアプリにつき、5つのウィンドウを開くことができ、そのうち4つはiPad画面で同時に使用できるのです

ご使用中のiPad ProやiPad AirがAppleシリコン搭載モデルである場合、アプリを外部モニターに移動もでき、iPad画面をほかのアプリ、あるいはより多くのSafariウィンドウにも割り当てられます

複数のウィンドウにアクセスする場合に、ステージマネージャを使用すれば生産性を向上させやすいです。

手順

  1. コントロールセンターからステージマネージャをオンにする。
  2. 選択したアプリの準備ができたら、Dockを表示し、アプリのアイコンをタップ。すると上方左側の隅に新規ウィンドウボタンが表示される。
  3. このボタンをタップして新規ウィンドウを追加する。

(多くのウィンドウを追加できるが、一度に使用できるのは4つまで。ただし、iPadが外部モニターをサポートしていて、使用できる状態であればこの限りではない。)

iPadの複数のウィンドウでできることはたくさん

以上の手順にしたがえば、1つのアプリで複数のウィンドウを使用したり、あるいは2つ以上のアプリを組み合わせたりすることも可能になり、iPadをもっと効率的に、最大限に活用できます。

ご存じのように、iPadは多用途ツールであるため、このような追加機能がさらに登場し、今後もユーザーがiPadでもっとたくさんのことができるようになっていくでしょう。

Appleは次のiPadOSでどんな機能を登場させるのでしょうか? 楽しみです。


ウィンドウの数は正義

ウィンドウの数が1つ増えるだけでも、作業のしやすさが格段に上がります。いちいち画面をタップしてアプリを立ち上げるのは、やはりめんどうですね。

これはiPadがタッチデバイスであることも大きく関係しています。

今回のワークハックで複数のウィンドウの使い方を活かして、効率的な作業に役立ててみてくださいね。

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Original Article: How to Open and Use Multiple Windows of the Same App on an iPad by MakeUseOf