――YouTubeをはじめたきっかけは?

きっかけは、2020年のコロナでした。靴やカバンのデザインの仕事や美術設営の仕事を主にしていたのですが、コロナで時間ができました。日本に帰国してから、表現する機会が減ってしまったので「何か作りたいな」と。旅の記録を撮るのも好きだし、動画を作ってみることにしました。

ヒゲさん:だから、一本目は旅の記録をやっているよね。最初は本当に、動画撮った経験もなくて。動画編集はへの字も知らない状態でした。新しいことを学ぶのも楽しいだろうし、いいかもねと。

わたしさん:ゼロもゼロ。カメラと写真は好きだったので、とりあえず、撮影してやってみようと。編集ソフトは無料のiMovieで始めたのですが、数本作ってからもっとしっかりやりたいと思いが強くなり編集ソフトを契約しました。

――初めてとは思えないクオリティですが、撮影と編集はどう分担していますか?

ヒゲさん:僕は基本的に映っているだけで、98%は彼女が、2%は僕がやってます。全部彼女のセンスです。

わたしさん:ヒゲさんはデザイナーということもあり、フォントを選ぶときやその配置について、フィードバックをもらったりします。

ヒゲさん:それが僕の2%(笑)。その他に外に行くときなどは一緒に撮影したりする程度です。

作ることが楽しい

ヒゲさんの仕事環境
ヒゲさんの仕事環境
Photo: 本人提供

――立ち上げてからスムーズに行きましたか?

わたしさん:「新しいことをやりたい」という気持ちではじめたことなので、スムーズとか大変だったという感覚はなくて、やるたびに少しでも見られればすごい喜びで、作ること自体を楽しめたんですよね。視聴回数が100PVだってすごいって。最初10PVで、誰が見てくれているの?って(笑)。

ヒゲさん:まさにそれで。初めは新しいことに挑戦する、というところに重きがあったので、成功に対する指標はなく、毎回作る喜び、ほんの数人でも見られている喜び。それらが相乗効果となって続けられるのかなと思います。

わたしさん:撮影できるときに自分が満足するものを上げていくペースだったので、つい最近までは月2本くらい。10本超えたあたりから見られるようになって、それからあれよあれよと。私は、SNSとかインターネットの発信が苦手なタイプなのですが、ネットってこういう感じなんだって驚きました(笑)。

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仕事をする上で、欠かせないアプリは?
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