YouTubeの世界で翻訳こんにゃくがリリース。

YouTubeは、少数のクリエイターとともに行なっていた多言語吹き替え機能のテストを踏まえ、数千人のクリエイターに多言語吹き替えの拡大を発表しました。

視聴者もクリエイターにもメリット

視聴者は、この機能によって海外のコンテンツを(視聴者の)第一言語吹替版で見られるようになりました。今まで日本語のコンテンツしか見られていなかった人は、世界のコンテンツにアクセスが可能になるのです

クリエイターは世界中へ自分の動画をリーチできるので、さらに新しい視聴者を獲得できるようになります。

視聴方法は「設定」から言語を選ぶだけ

Screenshot: 宮城圭介
Screenshot: 宮城圭介

対象クリエイターの動画を見る時に、 「設定」「音声トラック」から、日本語を選択。すると動画の音声が日本語に吹き替えられます。ここで注意が必要なのは、すべての動画が多言語対象ではないということ。

言語は視聴者が選択した使用言語にデフォルトで設定されたり、自動翻訳の動画タイトルと説明文によって、多言語コンテンツを検索できます。

クリエイター側の設定

動画をチャンネルにアップロードする際に、字幕エディタツールを使用して、自身で手配した音声ファイルを追加します。クリエイターのカタログ内の既存のコンテンツにも音声トラックの追加が可能です。

初期テストに参加した少数のクリエイターだけで、すでに3500本を超える多言語動画がアップロードされており、吹替版の言語は40を超えているとGoogleは発表しています。

多言語吹き替え動画の需要は多く見込まれるので、さらに増えていきそうです。

ただ、現時点ではクリエイター側で吹き替え音声ファイルを用意する必要があります。これは少しハードルが高い。

今後Googleのアップデートによって自動字幕のように、音声を解析して、勝手に吹き替え動画になってる日がいずれやってくることに期待したいところ。

これからの動画のスタンダードは多言語吹き替えになりそうです。

執筆: 宮城圭介

ギズモード・ジャパンより転載(2023.3.2公開記事)