Siriがハイスペックパーソナルトレーナーになる日も遠くない。
端末アンロックの顔認証・指紋認証によって、Apple(アップル)はすでに生物データ大手となっています。が、顔や指先だけじゃなく、いっそ全身スキャンしちゃいたいな、と考えているようです。
顔だけではなく全身をスキャン
先日公開されたAppleの新特許(申請されたのは去年7月)、タイトルは「Electronic Devices with Body Composition Analysis Circuitry(体組成分析回路つき電子端末)」。
これは、通常の写真や赤外線画像など、外部センサーで読み取った深度マップをもとに体組成を分析するという仕組み。Appleは顔認証ですでに赤外線画像を活用していますが、要はこれを顔だけでなく全身に広げてスキャンするという話です。

特許はあくまで特許であり、実現するかどうかは別の話。なのですが、これはちょっと期待したくなります。
先日、Apple Watchの血糖値センサーが実現に近づきつつあるとの話がでました。これが実現するならば、いっそ全身スキャンして体組成値だして総合的に管理してほしいとも思います。
ユーザーの人口統計情報は、専用の体組成分析アンケートやヘルス系アプリから取得すると特許にはあります。
フィットネス特化型Apple Watchの噂
フィットネスやヘルス系に特化したApple Watchがでるという噂はありますが、噂したくなるのも当然。
Appleにはすでに展開しているサブスクサービスFitness+があるので、これの超プレミアプランとして、全身スキャンのうえでもっとも効率なパーソナルトレーニングメニューの提案や、日々の体のトラッキングができるなら、フィットネス特化端末は最高のワークアウトパートナーになります。
もちろん運動しない人が、ヘルスデータのログをとるだけでもいい。こうなると、スマートリングも視野にいれてほしくなりますが…。
特許ではAIの活用にも触れており、顔や首周りの脂肪値の予測を立てたり、適切なワークアウトはAIモデルが考えるという想定。
ユーザーのフィットネスや健康という非常にデリケートなヘルスデータの取り扱いはますます難しくなるのですが、さて。
この全身スキャンの特許は技術の話であって、どの端末に搭載するかまでは語られていません。
iPhoneが使いやすそうと思いつつ、ラップトップやデスクトップでもできますね。毎朝、パソコン開けたら全身スキャンするのが日課になったりして…。
訳: そうこ/Source: Scribd
ギズモード・ジャパンより転載(2023.3.8公開記事)