2021年秋にAppleのMacBook ProのラインがM1 ProとM1 Maxのモデルで刷新された際、私は「一般ユーザーにはこれらの新製品は必要ない」と言いました。

デザインは素晴らしく、MagSafeが復活し、アップグレードされたM1チップは超パワフルでしたが、一般ユーザーにはここまで必要ありませんでした。

Appleが最近発売した新しいM2 Proラップトップに関しても同じことが言えます。残念ですが、新しいMacBook Proはまだ一般的なPCユーザーには必要ありません。

2023年版MacBook Proの新機能とは

一見したところ、新しいMacBook Proが発売されたとは全然思わないでしょう。この新しいMacBookは前世代と同じに見えるので、購入しても自慢できません。

新しくなったのはマシンの中身だけだからです。

新しいMacBook ProにはAppleの最新のM2 ProとM2 Maxのチップセットが搭載されており、最新のMacBook Airに搭載されたM2チップの性能向上をベースに作られたものです。

チップの大きさを比較するだけでも、そのことがわかります。M2 ProはM2よりもかなり大きく、1つのチップに400億個のトランジスタを詰め込んでいます。

この画像には無いM2 ProもM2より大きい。
この画像には無いM2 ProもM2より大きい。
Photo: Apple

M2 Proは、M2よりも「40%高速化」していると言います。

一方、M2 Maxは、最大96GBのメモリを設定でき、メモリ帯域幅は毎秒400GBです。同じ12コアのCPUを搭載していますが、GPUはより強化されており、設定に応じて30コアか38コアのいずれかを搭載しています。

M2 ProかM2 Maxチップを搭載している14インチあるいは16インチのMacBook Proを注文すれば手に入る新機能もあります。

新しいMacBook ProはすべてWi-Fi 6Eを搭載しており、Wi-Fi 5やWi-Fi 4といった低速のWi-Fi規格と周波数を共有しない6GHzのWi-Fiネットワークに接続できるようになります。

両モデルとも、最大8K出力と240Hzでの4K出力に対応するアップグレードされたHDMIポートも搭載しています。

また、前世代のMacBook Proから、

  • 3つのThunderbolt 4 USB-Cポート
  • SDXCカードリーダー
  • MagSafe
  • 1080p FaceTimeカメラ
  • リフレッシュレート120Hz
  • ピーク輝度1600nitのLiquid Retina XDR mini-LED ディスプレイ

など、残りの機能を受け継いでいます。

どれをとっても、文句のつけようがありません。実際、AppleのこれまでのMacBook Proの中で最高の製品になりそうです。ファンに愛されるデザインをベースに、性能も向上しています。気に入らない人はいないでしょう。

価格が高いのが難点か

AppleはMacBook Proの価格を変えておらず、14インチは178,800円(税込)、16インチは288,800円(税込)です。

しかし、端的に言うと、2023年には、ほとんどの人はラップトップに20万円以上も費やす必要はありません。大半の人のMacBookの使い道は、インターネットを見たり、ビデオを見たり、友だちにメッセージを送ったり、コンピュータにそれほど負荷がかからない仕事をすることです。

そういう人は、去年のM1 Pro MacBook Proのお買い得品を探せばいいでしょう。

でも正直なところ、私は多くの人にM2 AirやM1 ProよりM1 MacBook Airをおすすめしています。2年以上前の製品にもかかわらず、M1チップは依然として強力で、写真やビデオの編集など、PCに負荷のかかるタスクも含めて、多くのことをこなせます。

Source: Intel