自宅のWi-Fiパスワードをゲストと共有したいのに、そのパスワードを思い出せないことってありますよね。
何度も試行錯誤した挙句、やっと正しいパスワードにたどりつくこともありますが、もっと簡単にAndroidスマホで長いWi-Fiパスワードを共有する方法があります。
Android 10以降のバージョンを搭載したデバイスには、ネットワーク情報を他のデバイスと共有するためのツールが内蔵されており、QRコードや「Nearby Share」を使って、Wi-Fiパスワードを共有することができるのです。
ここでは、その方法を紹介します。
注:以下の手順はSamsung Galaxyのスマホに適用されますが、メニューオプションの一部が若干異なることがあるにしても、すべてのAndroidデバイスで有効なはずです。
1.Wi-Fiパスワードを共有するためのQRコードを作成する
QRコードを作成すると、パスワードを入力しなくても、他のデバイスとネットワークの詳細を共有することができます。
QRコードの共有は、パスワードを隠すのではなく、パスワードを記憶したり別のデバイスで詳細を手動で入力する必要がなくなるだけです。
ネットワーク共有QRコードを作成する方法は次の通りです。
1.アプリドロワーを開き、「設定」をタップします。または、下にスワイプして「クイック設定」パネルを表示し、「設定」をタップします。
2.接続をタップして、接続オプションを表示します。
3.Wi-Fiを選択します。
4.共有したいネットワークに接続されていることを確認したら、ネットワーク名の近くにある「設定」(歯車のアイコン)をタップします。
5.QRコードのアイコンをタップして、ネットワークの共有機能にアクセスします。
6.画面にQRコードが表示されます。プロンプトが表示されたら、PINを入力するか、指紋スキャンで認証して、QRコードを表示します。

7.QRコードの準備ができたら、それを共有するためのオプションが複数あります。ゲストのデバイスは、そのデバイスに内蔵されているQRコードスキャナかサードパーティのQRコードスキャナーを使用してQRコードをスキャンし、ネットワークの詳細を表示することができます。
8.他のデバイス内蔵のネットワークスキャナーを使用するには、「設定」→「接続」→「Wi-Fi」と進みます。
9.右上のQRコードアイコンをタップして、スキャナーを起動。
10.ネットワーク共有QRコードをスキャンし、デバイスがネットワークを検出するのを待ちます。
QRコードに記載されているネットワークの詳細は、ネットワーク名とパスワードで構成されています。ネットワークの詳細を入力せずに端末をネットワークに接続する場合は、「接続」をタップしてください。
古いAndroidデバイスは、ネットワークQRコードスキャナーを内蔵していないことがあるので、ご注意ください。その場合は、QR & Barcode Scannerなどのサードパーティアプリを使用しましょう。
2.「Nearby Share」でWi-Fiパスワードを共有する
QRコードをスキャンしたくない場合は、「Nearby Share」を使ってWi-Fiパスワードを共有することができます。その場合もネットワーク共有QRコードを作成する必要がありますが、QRコードのスキャンは必要ありません。
「Nearby Share」は、他のデバイスとファイルやアプリをワイヤレスで共有できるAndroidの機能です。また、近くにある他のAndroid デバイスとネットワークの詳細を共有することもできます。
この機能を使用したことがない場合は、まず「Nearby Share」を有効にして設定する必要があります。やり方は次のとおりです。
1.Androidデバイスで、「設定」をタップします。
2.スクロールダウンして、「Google」をタップします。
3.「デバイスと共有」をタップし、「Nearby Share」を選択します。
4.「Nearby Share」のスイッチを切り替えてオンにします。
5.Androidデバイスの「Bluetooth」と「位置情報」を有効にします。
6.完了したら、ネットワーク共有QRコードを前述の方法で作成します。
7.QRコード画面で、「Nearby Share」をタップし、友人のスマホを自分のスマホに近づけます。
8.友人のスマホ名をタップし、必要なら接続を承諾します。

9.内容が受信されたら、「ネットワークを保存する」をタップします。Androidデバイスが自動的に保存され、ネットワークに接続されます。
10.「完了」をタップして、「Nearby Share」を閉じます