航空料金は2023年内は高止まりすると予測されており、最も安価なエコノミークラスでさえ、手が出しづらく感じられることでしょう。
とはいえ、多くの航空会社が、プレミアムエコノミーやビジネスクラス、ファーストクラスへのアップグレードに入札できるプログラムを導入してます。今回はその利用方法をご紹介します。
フライトアップグレードの入札方法
入札方法は航空会社によって異なりますが、大まかな流れは以下となります。
参加資格
アップグレードに入札するためには、まず航空券を予約する必要があります。航空券を持っている乗客だけが入札への参加資格を持ちます。
航空会社によっては、航空券を購入した乗客に、アップグレード入札の開催をメールで知らせるケースもありますが、多くの場合はとくにそのような告知はありません。
最善は、航空会社のウェブサイトをチェックして、自分のフライトが入札を受け付けているかを確認することです。入札は通常、フライト予定日の2~7日前に開始されます。
入札は特定の区間のみ
アップグレード入札が開かれていたとしても、入札の対象となるのは特定の区間のみであって、往復の航空券に適用されるわけではないことに注意してください。
入札の際に、航空会社が最低入札額を設定します(通常は数百ドル)。残念ながら、5ドルで入札できるようなことはありません。
また、他のオークションと違って、自分以外の乗客の入札額を知ることはできないし、動向に合わせて自分の入札額を変えることもできません。
もっとも、Expert Flyerなどのウェブサイトを利用すれば、自分が搭乗する便のビジネスクラスやプレミアムエコノミーにどの程度の空席があるか確認することはできます(ただし、最低落札額でアップグレードされる保証はない)。
入札の際に支払い情報を入力するよう求められますが、請求されるのは落札できた場合のみです。落札できたら、メールで通知されます。
アップグレード入札を実施している航空会社
残念ながら、アップグレード入札を実施しているのは、現在のところ、米国の航空会社ではハワイアン航空だけですが、海外の大手航空会社には実施しているところがたくさんあります。
- Aer Lingus
- AeroMexico
- Air Canada
- Air New Zealand
- Avianca
- Cathay
- Copa
- Czech Airlines
- Ethiopian
- Etihad
- Fiji Airways
- Icelandair
- Kenya Airways
- LATAM
- Lufthansa
- Qantas
- Royal Jordanian
- Scandinavian Airlines
- Singapore Airlines
- SriLankan
- Virgin Atlantic
もちろん、入札は航空会社が得をするための方法の1つであることは明らかです。上位サービスクラスのシートを空席のままにしたり、無料で提供したりするよりも入札にかけたほうがいいに決まっています。
もっとも、航空会社のほかの施策と違って、アップグレード入札は乗客側にもメリットがあります。
Source: AFAR, The Points Guy, KSHB