「チャンスは、いつ私の元に舞い降りてきてくれるのだろう」
日々の暮らしが苦しい状況であったり、理想的なキャリアが描けずにもがいていたりする方にとって、人生を好転させてくれるチャンスの到来は切望するところでしょう。一方で、チャンスに恵まれて華々しい人生を歩んでいる方もいます。
一体どうすれば、後者のようになれるのか。今回は、チャンスを見出して成功したい方にむけて3つの方法を紹介します。
ただ漫然と待つのではなく、自らのアクションによってチャンスを招くことが可能になるのです。
チャンスを見抜くセンスを磨く
チャンスはわかりやすい姿形でやってくるとは限りません。幸運の女神があなたの目の前に現れて、「さぁどうぞ、お受け取りください」と差し出してくれるわけではないのです。
「あぁ、あのときに行動しておけばよかった」と、後からチャンスだと気づいて後悔することが往々にしてあります。
それをつかむには、目の前を通り過ぎる瞬間にチャンスだと見抜けるかどうかが重要です。
ロングセラー本『1分で話せ』(SBクリエイティブ)の著者としても知られる、Zアカデミア学長の伊藤羊一さんは、察知するセンサーの感度を上げる方法についてライフハッカーのインタビューでこう語っています。
ガムシャラにやっていると、当然、うまくいくことといかないことの間をいったりきたりするわけです。その中で、物事を察知するセンスが鋭敏になってくる。
つまり、「自分にはチャンスが巡ってこない」と感じる方は、センサーの感度が低いということ。
まずはガムシャラになる。目の前にある、やるべき仕事に試行錯誤しながら取り組むことでセンスの感度が上がり、「これだ!」と気づけるようになるのです。
とにかく動きましょう。悠々と構えるのは、もっと先にとっておいてください。
常に「期待を超える」ことで選ばれる人になる
会社員として出世ができたり、フリーランスとしていい仕事に恵まれたりする人は、一体どのようにしてチャンスをつかんでいるのでしょうか。
とことん真面目に打ち込んだり、スキルアップに精を出したりすることも大切ですが、それだけでチャンスに恵まれるとは限りません。
YouTubeのチャンネル登録者数およそ10万人の『研修トレーナー伊庭正康のスキルアップチャンネル』などでビジネスパーソンから人気を博す、株式会社らしさラボ代表取締役の伊庭正康さんは、ライフハッカーの人気連載「最高効率ワークハック術」で、選ばれる人になる方法について以下のように伝えています。
「『選ばれる人』になれるかどうか」は、期待に「応える」レベルではなく、期待を「超える」ことを習慣としているかどうか。
たとえばあなたが、自身の結婚式の撮影をあるフリーフォトグラファーに依頼したとします。挙式や披露宴の様子をしっかり撮影してくれていたら、それはそれで期待通りで嬉しいですよね。
でも「なぜ、そこまでやってくれるの!?」と驚くほどのサービスを提供してもらえたなら、「想像していたよりすごい!」と、感動することでしょう。
そうした経験をしたあなたは、きっとまたその人を別の機会に指名したり、知人に紹介したりしたくなるはず。
つまり、期待を超えることで選ばれる人になれるのです。加えて、それを習慣にすることで、人々がチャンスをどんどん運んできてくれるようになります。
いずれは、自分では到達できないと思っていた憧れの地位や仕事を手に入れることもできるかもしれません。
ペンとノートで、隠れていたチャンスを見出す
積極的にチャンスを探し出す方法もあります。
「日ごろの仕事を頑張ったところで、そこからチャンスにつなげていくのは難しそうだ」
特にそう感じる方は、日常の中に隠れているチャンスを見つけ出しましょう。
チャンスをつかむメソッド『ミーニング・ノート』開発者の山田智恵さんは、ノートとペンを使ってチャンスを見出す方法を、著書・SNS・オンラインサロンなどを通じて提唱しています。
(1)1日3つチャンスをノートに書く
(2)ノートに書いたチャンスを見返す
基本の流れは、この2ステップだけです。
日々の出来事の中から、特に心動かされたことを1日3つに絞って、それをチャンスと捉えて毎日書き出します。ワクワクするようなポジティブな心の動きもあれば、今後につながりそうなちょっとした発見、失敗や揉めごとなどのネガティブな心の動きもあります。
どんな些細なことでもかまいません。山田さんは自身のInstagramの中で、「絶対に嫌だ! と逃げ出したいときのエネルギーってすごいかも」「称賛の風も、批判の嵐も、なぜか一瞬で終わる」など、日々の気づきを綴っています。
それを1週間続ければ、3日×7日で21個になります。
次は、これらを見返します。特に心が動いたものを厳選したり、それぞれに何かつながりがないかを探し出したりします。
たとえば、一見何も関係なさそうなこと同士であっても、つなげることでアイデアやひらめきが生まれる可能性があるのです。
つまり、この2ステップを繰り返していくことで、チャンスの目利き力が向上。日常生活の中から「ピンチの中にこんなチャンスが隠れていたぞ」などと、探し出せるようになります。
チャンス体質になろう!
チャンスは偶然やってくるわけではありません。一見、予期せずやってきたように思えても、実際はあなたの行動や能力が他人を感動させていたり、あなた自身が敏感になりチャンスを見出す力を持っていたりするのです。
私ごとではありますが、筆者は独立9年目のフリーランサーです。実際、忙しくしているときほどチャンスがやってくると感じます。新しいアイデアがひらめいたり、新たな仕事の依頼をいただいたり。
逆に仕事の手を休めると、暇になってしまいアイデアも浮かばなくなってくるのです。直近では、2020年春の緊急事態宣言発令時期は仕事を控えてしまい、その後しばらくチャンスに恵まれなくなりました。
「いつ、どんなときであっても、動き続けることが大事なんだ」と、今では痛感しています。
今回ご紹介した3つの方法を、ぜひあなたの生活に取り入れてみてください。
チャンス体質となり、きっとあなたの元に次々と新たなチャンスがやってくるでしょう。
Source: YouTube