仕事において、自分がやるべきことをこなしているかどうか、どうすれば判断できるのでしょう。
そんな時は逆に、自分が何をやり残しているかチェックしてみるのがおすすめです。
スケジュールに完璧である必要はない
「ThriveGlobal」に掲載されたJessica Hicks氏の記事によると、生産性を保ち、ワークライフバランスを維持したい人が避けるべき職場の習慣が1つあるそうです。
その悪い習慣とは、毎日必ず、予定したすべてのタスクをこなそうとすること。
1日の終わりが近づいた時、その日やろうと思っていたことを1つ残らずやり遂げていないとがっかりするかもしれません。
最初はストレスかもしれませんが、やり残したタスクが1つか2つあるのは、実は1日を通してやるべきことの優先順位をうまくつけられている証拠かもしれないのです。
たとえば、ミーティングの予定を入れられなかったとしても、翌日が締め切りの重要なレポートは仕上げたとします。
この場合、もっとも差し迫った任務は無事にやりおおせたのであって、ミーティングの予定は、エネルギーが回復し、仕事の優先順位も改まる翌日に入れればいいのです。
Hicks氏が言うところの「未完成」を受け入れることによって、自分の優先事項(何があってもやり遂げるタスク)、および得意不得意(自然と引きつけられるタスクと、反対に避けたり先延ばしにしたりしてしまうタスク)について、それぞれ理解を深めることができます。
優先順位をつけて仕事をしているかが大切
もし1日のほとんどを費やして大きな成果物に取り組んだ一方、報告書の提出はできなかったとしたら、それはおそらく優先順位を正しくつけていたということでしょう。
それとは逆に、もし1日を優先順位の低い作業に費やして、自分の職務の大部分を占めるプロジェクトを避けていたとしたら、なぜもっとも重要な仕事を優先的に行なわないのか、理由を突き止めてみるといいでしょう。
もしかすると、プロジェクトで次に何をすべきかがはっきりしていないのかもしれません。所属するチームが非効率的だったり、やる気を削ぐような雰囲気なのかもしれません。
でも、もしかすると、ただ単に、一番楽しくない作業をあとまわしにしているだけかもしれません。
ですから、職場での平均的な1日の終わりに、自分が何をやり残したか確認してみましょう。それが優先順位の低い仕事なら、あなたは自分が思っているより有能な従業員かもしれません。
それが優先順位の高い仕事なら、自分が得意なことをして毎日を過ごせる職を探す時期に来ているのかもしれません。
その場合、同じような仕事でも、それをこなすのに必要な環境を与えてくれる別の会社を見つけるのでもいいでしょう。あるいは、あなたが自然と優先させている種類の仕事に集中して取り組めるような、新しい職を見つけるのでもいいでしょう。
──2019年7月3日の記事を再編集のうえ、再掲しています。