「Macはデジタルライフの拠点だ」という人は多いはず。そうであれば、Macにはありとあらゆる情報やドキュメントが保存されており、それが時間とともに、積もりに積もっているかもしれません。
そのため、Macを整理整頓して大切なドキュメントを把握し、無駄なファイルを溜め込まないようにすることが必要不可欠。
うれしいことにmacOSには、整理整頓に役立つさまざまな機能やツールが搭載されているのです。
今回は、Macの整理整頓に手をつける時に役に立つポイントを6つ紹介していきます。
今日のワークハック:Macのアプリ・データを整理して仕事を効率化
1.スタックとフォルダを使う

Macのシステム内に大量のファイルをきちんと整理しておくと、すぐに見つけることができます。ファイル管理に役立つ2つの方法、それが「スタック」と「フォルダ」です。
スタックは、デスクトップで使うための機能です。ご想像どおり、デスクトップにあるファイルをまとめてスタックする(重ねる)ことができます。
macOSがデスクトップのコンテンツをその種類に応じて分類し、自動的にまとめてくれるのです。
たとえば、デスクトップに大量の写真が保存されていれば、「イメージ」というスタックにまとめられます。ドキュメントやそのほかのファイルについても同じです。
邪魔にならないようにしたければ、フォルダ機能と同様に、スタックをDockに並べることもできます。デスクトップを常に整然とした状態にしたいなら、ぜひスタックを使いましょう。

フォルダは、より幅広い意味で、ファイルを整理整頓できる機能です。特定のカテゴリーやトピックに応じてドキュメントを分類しておきたいなら、フォルダのほうがいいかもしれません。
ドキュメントをデスクトップのあちこちに散らばったままにしておかず、フォルダを作成しましょう。そのほうが整理もしやすいですし、人の目にも触れにくくなるので、プライバシーやドキュメントを守ることができます。
フォルダはずいぶん前からある機能で、その便利さは今も変わりません。
2.タグ付けしてFinderで見つける

ドキュメントを体系的にまとめておきたいなら、Finderで簡単に探せるよう、タグ付けするのも一案です。言うまでもないことですが、ファイルを作成した時か、保存する直前に、タグを付けるのです。
初期設定では、タグはFinderのサイドバーに並んでいて、既定のタグが付いたドキュメントがすべて簡単に見つかります。
もちろん、自分の好きなタグをつくることも可能です。たとえば、仕事でプロジェクトに取り組んでいるときは、そのプロジェクト用のタグをドキュメントにつけることができます。
3.Launchpadの中身を並べ替える

macOSには、iOSやiPadOSのような方法でアプリケーションにアクセスする方法もあります。それが「Launchpad」です。
Launchpadは、Mac OS X Lionがリリースされたときに、フルスクリーン機能や、Multi-Touchジェスチャ、Mac App Storeとともに登場しました。
MacのLaunchpadには、DockかFinderにある「アプリケーション」フォルダからアクセスします。Launchpadを開いたら、アプリケーションを好きなように並べ替えて、どこに何があるのか把握できるようにしましょう。
新しくアプリケーションを追加すると、次のページに表示されるよう、初期設定されています。iOSでずっと前に取り入れられたシステムと同じです。
アプリケーションを並べ替えるときは、アプリケーションをクリックしてホールドし、移動したい場所に持って行きましょう。
Launchpadにウィジェットは表示されていませんが、iOSと同様にフォルダを作成し、アプリケーションをまとめておくことも可能です。
4.Dockの中身を並べ替える

Dockは、macOSでもっとも活用されているものの1つなので整理をしておきましょう。Dockでは、もっとも頻繁に使っているアプリケーションを、左から右へ順番に並べましょう。
macOSの初期設定で、Dockにもともと表示されているけれど、あまり使っていないアプリケーションがあるなら、移動させて、スペースをもっと有効活用してみることをオススメします。
理想としては、Dockには、一番頻繁に使っているアプリケーションだけを並べておきたいものです。
macOSでは、ターミナルからDockの設定を変更することも可能です。アニメーションを高速化したり、完全にオフにしたりできます。
さらに、Dockに並んでいるアプリケーションをグループ分けするために間を空けたいときは、ターミナルでDockにスペースを挿入しましょう。
Macを使っている間はほぼずっと、Dockが目に入ってくるわけですから、中身を好きなように並べ替えて、できるだけ見た目をすっきりさせておくのもオススメ。
5.ステージマネージャかサードパーティ製ツールを使う

Macで作業していてもっとも面倒な動作の1つが、複数のウィンドウとアプリケーションを行き来することです。macOSには、ウィンドウを効率的に管理することで、マルチタスクがやりやすくなるツールがいくつかあります。
ステージマネージャ
まずは、ステージマネージャです。macOS Venturaのリリース時に登場しました。ステージマネージャは、複数のアプリケーションを開いて、行き来しながら同時に使用することが多い人にとってうれしい機能です。
余計なものをできるだけ排除し、コンテンツに集中しやすい環境もつくってくれます。ステージマネージャを使いこなせば、アプリケーションを使った仕事の流れがスムーズになるので、サードパーティのツールをインストールする必要はありません。
Magnet(サードパティ製ツール)
とはいえ、Mac App Storeからダウンロードできる「Magnet」も、別のウィンドウ管理ツールを取り入れて、てきぱき操作できるようにしたい人におすすめです。
Magnetがあれば、Windowsパソコンのように、ウィンドウを画面の左か右に瞬時に寄せたり、ウィンドウを最大サイズに拡大したりすることができます。
ほかにも、「BetterSnapTool」や「Mosaic」「HazeOver」といったウィンドウ管理に役立つサードパーティ製ツールがあります。
こうしたツールがあれば、やるべき作業がたくさんあるときに、ウィンドウの管理に時間がかかったりイライラしたりすることはなくなるでしょう。
ウィンドウ管理ツールについての詳しい情報は、Mac用おすすめウィンドウ管理ツールをまとめたこちらの記事をお読みください。
6.iCloud Driveや外付けドライブにデータを移行する

ファイルを何個ダウンロードしたのか、そもそも何をダウンロードしたのか、わからなくなることはよくあるもの。時が経てば、アクセスする必要のあるSSDの中身が変わる場合もあるでしょう。
Macを整理整頓しておくためには、それほど頻繁に開かなくてもいいファイルを、別のところに移動しておくのも1つの方法です。
iCloud Drive
コンテンツの保存場所に最適で、なおかつワイヤレスでもアクセスできるのが、iCloud Driveです。
iCloud Driveなら、クラウドにファイルを保存しておき、必要に応じて、自分のiCloudアカウントに紐づけされたデバイスからアクセスできます。iCloud+のどのプランを選ぶかによって、自由自在に容量を選ぶことも可能です。
外付けドライブ
ただし、クラウドに保存したくない場合は、外付けドライブという手もあります。

1TB以上の外付けドライブなら、容量は十分ですし、値段もお手ごろです。物理的なドライブは、大型ファイルをいくつか移動しておくのにも便利です。
外付けドライブに移動しておけば、インターネット接続の有無を気にすることなくアクセスができます。保存容量については、もっと幅広い選択肢があります。
Macを自分好みに整理しよう
以上の方法に従えば、Macのあらゆるデータがきちんと整理されるはずです。Dockのアプリケーションを好きなように並べ替えたり、複数開いたウィンドウをてきぱき管理したりなど。
整理整頓が行き届き、Macを効率的に使えるようになります。
Macの整理整頓は、生産性向上への第一歩にすぎません。さらに、Macのトラックパッドジェスチャを活用すれば、ワークフローがますます加速しますよ。
連載「今日のワークハック」では、仕事が速く効率的にこなせる!ツール・アプリ・OSのショートカットや使い方、アイデアをお届けします
Original Article: 6 Essential Tips for Organizing Your Mac by MakeUseOf