ジェフ・ベゾスは、世界でも指折りの億万長者であり、目標を達成するためには情け容赦のない負けず嫌いですが、独善的なやり方はしません。

ベゾスは、夢を実現するために1つの方法に固執しないように強く釘を刺しています。

Amazonの創業者でありCEOというのは、間違いなく多くの事柄に恵まれていると思いますが、チャレンジやチャンスに対する、ベゾスの柔軟かつ整然としたアプローチが成功をもたらしているのです。

「Resume.io」のインフォグラフィックには、ベゾスや他の経営者や起業家の鋭いアドバイスが集められ、役立つ方法やインスピレーションが得られます。

ベゾスのアドバイスはこちらです。

柔軟でなければ、壁にぶつかって頭が粉々になり、問題を解決するための別の方法がわからなくなります。

1つの戦略に固執しない

柔軟なアプローチというのは、環境に合わせて反応を変えたり、途中で獲得した新しい知識やスキルに合わせて、戦略を変更するという意味です。

上手くいくこと・いかないことを検討し、進んでやり方を変え、違うアプローチでもう一度トライするということです。

長期的な目標を犠牲にしなければならない、という意味ではありません。むしろ、まったく逆です。

ベゾスは「私たちはビジョンにこだわり、細部には柔軟です」と言っています。

この顕著な例が、軌道に乗るまで3回試み、現在はAmazonの小売ビジネスよりも多く売り上げているサードパーティセラーです。

ベゾスは、すべてがうまくいくには戦略を変える必要があるとわかっていましたが、全体的な計画は諦めませんでした。

柔軟かつ整然と行なう

成功する鍵は、優先順位を明確にしつつ、目標を追求することに関しては実践的かつ実用的であることです。

ベゾスの成功したキャリアの多くは、試行錯誤のプロセスと、可能性や実現性への現実的な評価があります。Amazon成功の旅路は、最初から決まっていたわけではないのです。

ベゾスがインターネットでの小売に勝機があると見たとき、オンラインで何を売るかというアイデアは固まっていませんでした。

通販ビジネスで上位20の最も見込みのある商品を見極めるために念入りに準備し、そうして本を売ることに行き着いたのです。

ビジネスを発展させ、Amazonのウェブサイトに機能を追加するべく、ベゾスはチャンスの見極めを続けました。

技術の進化や顧客のトレンドへの柔軟な対応が、Amazonの成長と繁栄の主な要因です。

柔軟なアプローチのための4ステップ

柔軟であるというのは、優柔不断や一貫性がないという意味ではありません。行動計画を立てることはできますし、そうするべきです。

ただし、計画が完璧で絶対確実だと思い込んでいると失敗します。

様々な戦略的な選択肢を検討するのは非常に理に適っていることなので、1つの失敗を、決定的なものというよりも学習曲線の一部の挫折として見ることができます。

進みたいチャンスやチャレンジを特定したら、以下のことを実践しなければなりません。

1. 問題を定義する

その状況の背景や前後関係を確実に理解し、達成するためにやらなければならないことの本質に迫る。

2. アイデアを集める

目標を達成できそうな解決策や、実現可能な方法をできるだけ多く探す。

3. 1つの解決策を優先する

実行可能な選択肢を選び、行動計画を立てる。

4. もう一度トライする(必要なら)

解決策が上手くいかなかった場合、リストに戻って別の解決策に挑戦する。

このような柔軟なアプローチをすると、失敗をより前向きに捉えられるようになり、より重要な目的や目標に集中できます。

最終的に、細部によって問題が解決され、ビジネスが進歩するにつれてスキルや知識が身につくでしょう。

——2021年1月25日の記事を再編集のうえ、再掲しています。

訳:的野裕子/Source: Resume.io, BUSINESS INSIDER

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