Macで完璧なウェブブラウザを1つ使うというのは理想的ですが、ほとんどの人にとって、それは現実的ではありません。

ブラウザは、特に仕事で使うとなるとそれぞれ一長一短なので、1日中SafariとChromeを行ったり来たりすることが多いでしょう。

問題は、デフォルトブラウザを1つしか選べないため、リンクをクリックすると、毎回デフォルトに指定しているブラウザが開きます

今日のワークハック:「Velja」でリンクをクリックした時に開くブラウザを管理する

私は毎日複数のブラウザを使っています。一般的な用途では、Safariをよく使っています。Safariは比較的安全で、Appleのエコシステムと明らかに親和性が高いからです。しかし、Google関連の作業のために(特にGoogle Meetのビデオ通話)、MacにChromeも入れています。

ここで問題なのが、Google Meetの招待リンクをクリックした時に、Safariで開いてしまうので、毎回Chromeにリンクをコピー&ペーストするのを忘れないようにしなければならないということです

同じようなことをしている人がいるかもしれません。さらに多くのブラウザを使っている人もいるでしょう。Firefox、Edge、DuckDuckGoなど、どれも長所と短所があり、それぞれ違う使い道があるかもしれません。

Macでブラウザを複数使いたい人は、どのブラウザでどのリンクを開くかを管理できるユーティリティ「Velja」を試してみてください。

Veljaはどう

Veljaは、Macの普通のユーティリティではありません。実際、技術的には新しいウェブブラウザなのです。

Veljaには、ユーザーのためのブラウザのインターフェイスがありませんし、これだけでウェブ検索することもできません

しかし、macOSにVeljaがデフォルトのブラウザだと思い込ませ、リンクをクリックした時に開くウェブブラウザを選べるようになります

Veljaをダウンロードしたら、システムの「アプリケーション」フォルダへのアクセスを許可する必要があります。やり方がわからなくても心配いりません。

設定は非常に簡単。ただ、「今後このフォルダを変更しないように」と警告され、それを守らなければ使えません。

設定方法

1. Veljaを起動しても、最初は何も変わっていないように見えることには注意する。新しいリンクをクリックし、その時のデフォルトのブラウザで開く。Safariをデフォルトのブラウザとしていつも使っている場合はSafari、Chromeがデフォルトの場合は、リンクはChromeで開く。

2. Macで「Fn」キーを押してからリンクをクリックすると、新しいポップアップが登場し、その時インストールされているすべてのブラウザが表示される。

3. リンクを開きたいブラウザを選択するか、対応する番号のキーを押すとそのブラウザで開く。

Velja
Screenshot: Lifehacker US

このアプリはたくさんカスタマイズもできるのです

Veljaの設定に行くと、「デフォルトのブラウザを選ぶ」「『Fn』キーでブラウザのプロンプトではなく別のブラウザを開く」「プロンプトに表示するブラウザを選び、順番を決める」「メニューバーのアイコンを変える」「Macを再起動した時にすぐに使えるようログイン時にVeljaを起動する」などがあります。

ところが、カスタマイズが本当に便利になるのは「Rules」タブです。特定のアプリとリンクの状況をカスタマイズして作成できます。

たとえば、もっとも便利なのは、SlackのリンクはすべてChromeの仕事用のプロフィールで開くというルール

以前は、リンクをクリックして、個人のChromeプロフィールかSafariで開いていたので、リンクにアクセスできませんでした。個人のパソコンで仕事をしている人は、同じような経験をしたことがあるかもしれません。

設定方法

1. Veljaの「Browsers」タブブラウザプロフィールに進み、「Access Granted」を選び、「Application Support」へのアクセスを許可する。

2. これで「Rules」に行くと、新しいルールがつくられているため、名前を付ける(例:「Slack仕事」など)。

3. リンクを開きたいブラウザプロフィールを選び、「Source Apps」の横にある「+(プラス)」をクリックして、「Slack」を選び、「Save」をクリックする。

4. Slackに戻り、リンクをクリックして、「open.sh」ファイルをコピーする。「もう1つのフォルダに貼り付けなければなりません」という画面の指示にしたがう。どちらのフォルダにもそのファイルが必要なので、ドラッグ&ドロップしてはいけない。

これで、Slackのリンクはすべて、選択したChromeのプロフィールで開き、Slack以外のリンクはデフォルトのブラウザで開きます。天才ですね。

Veljaは、Mac App Storeで無料ダウンロードできるのでおすすめです。


複数のブラウザを使うなら入れておきたい

リンクをクリックして自分が望んでいないブラウザで立ち上がってしまった、ということが複数のブラウザを使っている人ならよくあることでしょう。

ややニッチなポイントですが、ちょっとしたイライラや不便さを解消するのは作業するうえでとても重要なことです。

無料アプリなのでぜひダウンロードして、日々のワークに役立ててみてくださいね。

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Source: Mac App Store