仕事を片付けるべくMacで作業に集中していると、不意にシステム設定から通知が届きました。
「あなたのiCloudアカウントがハッキングされました! ここをクリックしてウイルスを削除してください」と書かれています。
でも、ちょっと待ってください。「ここをクリックしてウイルスを削除」などというメッセージを送ってくるプログラムは、なんであろうと偽物です。信用してはいけません。
とはいえ、怪しげなメールやテキストメッセージではなく、通知で送られてきたという点は気がかりです。いったい、何が起きているのでしょうか?
私がこうした問題を知ったのは、RedditユーザーActivityHolidayさんの投稿からでした。最近、変換されたオーディオファイルをダウンロードしたところ、こうした通知が繰り返し届くようになったというのです。

結論から言うと、100%怪しい通知
こうした通知は、誰もが見たくないものでしょう。コンピューターやサイバーセキュリティに詳しくない人なら、なおのことです。
第1の注意点として、Appleがこのような方法で、ユーザーにセキュリティ侵害を知らせることは絶対にありません。「ハッキングされました!」と感嘆符「!」がついている時点で完全に怪しいですが、先に述べたとおり、まともな企業やサービスが「ここをクリックしてウイルスを削除してください」などと言ってくることはないのです。
AppleがユーザーのiCloudアカウントでセキュリティ侵害を検知した場合、「このApple IDは、Windowsパソコン上でiCloudへサインインするために使用されています」といった内容のメールか通知が届くことが多いでしょう。
簡単。怪しい通知の発信元を突き止める方法
けれども、Macに届いた通知がどこから発信されたのかを簡単に確認できる方法があります。
問題の通知は、システム設定の大きなアイコンが付いていたりして、パッと見た限りでは、システム設定のiCloudセクションから直接送られてきたように思えます。
しかし、Redditユーザーのisommers1さんが上の投稿のスレッドで指摘しているように、通知を右クリックすれば、発信元がわかります。
こうした機能があることは、私も今回初めて知りました。実際、自分のMacに届いた通知を右クリックしてみたところ、ポップアップ画面が開き、リマインダーの通知であれば発信元がリマインダー、Slackの通知であればSlack、メールの通知であればメールであることが表示されるのを確認できました。
発信元を突き止めたら、次にすべきことは?
もともとの投稿者であるActivityHolidayさんは、isommers1さんのコメントに反応していませんが、問題の通知を右クリックすると、おそらくはシステム設定からの通知でなく、Safariからの通知である旨が表示されたでしょう。
状況から考えて、例の通知は、オーディオファイルをダウンロードしたウェブサイトから届いたものと思われます。ダウンロードする前は、そのような通知は表示されなかったと書かれているからです。
したがって、次にとるべきステップは、この詐欺まがいの通知を無視して、Safariを完全に終了し、もう一度立ち上げることです。こうすれば、通知が送られてくることはなくなるでしょう。
ただし、注意してください。通知を右クリックして発信元を確認するのは安全ですし何の問題もありませんが、左クリックとなれば話は別です。
通知を左クリックすると、そこに書かれている「ウイルス問題」の解決策を売りつけるサイトに飛ぶ可能性があります。とはいえ、真の目的はそれではなく、あなたの情報を盗むことか、あなたのデバイスにマルウェアをインストールすることです。
ひと言でいうなら、「疑わしきはクリックせず」です。
Source: reddit