どんな職場にも付き合いづらい相手がいるものですが、もし同僚の中にサイコパスかもしれない人がいたらどうでしょう?
あなたならどうしますか?
サイコパスってそもそも何?
まず、サイコパスとは何かをおさらいしておきましょう。
以前米ライフハッカーで、心理学者のRobert Hare氏が作成した20項目のチェックリストでサイコパスを判別する方法を紹介しましたが、もっと短い要約が知りたいなら、テキサス大学オースティン校の心理学とマーケティングの教授で作家でもあるArt Markman博士の簡潔な定義が参考になります。
簡単に言えば、サイコパシー(精神病質)とは、人々を操作して、自分の得になり、他人の損になるようなことをさせようとする、一連の行動様式のことである。
あなたの職場にサイコパスだと思われる同僚がいる(素人診断はしたくないなら、思いやりがなく利己的な行動ばかりをとる同僚がいる)時は、Markman博士のアドバイスが参考になります。
サイコパスへの対処法
個人的な情報を与えない
まず第一に重要なのは、相手に必要以上の情報、特にあなたの私生活に関する情報を与えないようにすることだそうです。
サイコパスは人を操ろうとします。サイコパスに個人的な情報を知られれば知られるほど、あなたの行動に影響を与える手がかりを与えることになります。
たとえば、あなたにとって重要な動機や理由を利用して、あなたからの助力を引き出そうとするかもしれません。あるいは、秘密を握り、ほかの人にばらすと脅迫するかもしれません。
ですので、相手がサイコパスだと感じたら、個人的な情報をできるだけ与えないようにしてください。
また、Markman博士は、サイコパスに手柄を横取りされるのを防ぐために、自分がした仕事の功績を記録しておくようにとアドバイスしています。
ほかの同僚と良好な関係を構築しておく
また、サイコパスに悪い噂を広められた時に備えて、ほかの同僚やチームメンバーと良好な関係を維持することが重要だと言っていました。
そうすれば同僚たちも、あなたの噂が耳に入った時に、その話を信じるべきかどうか、これまでの人間関係に照らして判断することができます。
このアドバイスは、サイコパスの疑いがある相手だけでなく、さまざまなタイプの付き合いづらい同僚への対応にも使えます。
もし、いつもほかの人の手柄を横取りしたり、「自分の利益になるか」という目でしかものを見ていなかったり、陰口を広めるような人が同じチームにいるなら、Markman博士のアドバイスに従って、そうした人物にあなたの職場生活を台なしにする燃料を与えないようにしましょう。
これは、その人物が本物のサイコパスであろうとなかろうと同じことです。
──2019年9月26日の記事を再編集のうえ、再掲しています。
訳:伊藤貴之