誰しも、好きなこと・得意なことに対してはパフォーマンスを発揮しやすいもの。パソコンが得意、料理が好き、サッカーが上手など、人によっていろいろあるでしょう。

でも、未経験なことや不得手なことに直面すると、途端に尻込みしがちです。そんな苦手意識を克服し、「得意」に変えるにはどうすればいいのでしょうか。

実はそれ、心の中にちょっとした意識を持つだけで解決できるかもしれません。

苦手を得意に変えることができれば、仕事に限らず、生活、趣味、学習など、さまざまな場面で活かせるでしょう。今回は3つのコツをご紹介します。

1. 不得意なことも、とにかく一度やってみる・続けてみる

自分がこれと決めたやりたいことを仕事にしたとしても、好きなことや得意なことだけをやり続けられるわけではありません。その過程で、「これは苦手だな」「やりたくないな」と思う場面にきっと遭遇するはず。

そんなとき、それを避ける選択をするのではなく、「やってみよう」と受け止めてみるのもひとつです。

なぜなら、それに挑むことで、苦ではなくなる可能性があるからです。

元格闘家で日本人初のK-1世界王者になった魔裟斗さんは、ライフハッカーの特集「『好き』だけ残して、シンプルに生きる」でこのように語っています。

やりたいことではないんだけれど、仕事だからやる。いや、仕事だと思うとやれるようになってくるという感じでしょうか。

いただいた仕事を受けているうちに、だんだん慣れてきて、そこまで嫌でもなくなってくるから不思議です。得意ではないことでも、とにかく続けていれば、それが当たり前になって、苦でもなくなってくる

トレーニングもそうでした。最初はあんなに嫌だったのに、今では生活の一部ですから。

ポイントは「とにかく一度やってみる、続けてみる」ということ。継続する過程でネガティブな気持ちが薄らいでいき、苦手意識がなくなってくるのです。

これに似たことは、皆さんもすでに経験があるのではないでしょうか。現在、得意・好きだと思っていることも、振り返ってみればもともと苦手だったり、嫌いだったりといったことはありませんか?

何事も、最初から完璧にできる人はいません。まずはやってみましょう。

自分の信条を曲げてまでやる必要はないけれど、やってみてもいいと思えることならとにかくやってみる。

ただし、なんでも前向きに受け止めてやる必要はありません。魔裟斗さんが言う「自分の信条を曲げてまでやる必要はない」というところは押さえておきたいところです。

「好きなことを仕事にする」が成功への最短ルート | ライフハッカー・ジャパン

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2. 「楽しむ」と決めて、笑顔で取り組む

継続力を、一瞬でアップする方法もあります。

ライフハッカーで10年以上続く人気連載「印南敦史の『毎日書評』」。ビジネスパーソンの仕事や学び、人生に役立つ本を紹介する中で、印南さんは『迷ったら、自分を好きでいられるほうを選べばいい~No.1キャリアコーチが贈る 心の重りを軽くするヒント』(馬場啓介 著、あさ出版)から、以下のエッセンスをピックアップしています。

大切なことは、自分の貴重な時間を使う場所をつまらない場所だと決めつけることをやめ、「楽しい」と思える努力をすること

そして、日々の退屈な仕事も「どうしたらもっと楽しくやれるか?」という問いを大切に、なるべく笑顔でがんばることです。

つまり、継続力を高めるためには、「よし、楽しんでやるぞ!」という心構えを持つことが大切。前向きなスタンスで挑み続けることで、継続の先の結果がより良いものになりやすいのです。

まずは口角を上げ、笑顔で取り組みましょう。

やる気が出ないときに「やってはいけない」2つのこと | ライフハッカー・ジャパン

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3. コンフォートゾーンの外に出て、達成感を感じる

苦手を得意にしようとする行動をはじめられたら、次はコンフォートゾーンを意識しておくとさらに自己成長しやすくなります。

コンフォートゾーンとは、快適でいられる空間のこと。つまり、その人にとって不安にならない行動範囲がコンフォートゾーンというわけです。

苦手なことへのチャレンジは、そのコンフォートゾーンの外へ出るということになりますが、その一歩が自分自身を成長させてくれるのです。コンフォートゾーンについて書かれたこちらの記事では、以下のように説明しています。

成功と不安、そして自己不信の感情が混ざっている時は、人間的に成長できます。(中略) 成功した時に大きな達成感を感じ、自分に自信がつくからです。

ただし、このとき重要な注意点があります。

コンフォートゾーンの外に出るとラーニング(勉強)ゾーンに入り、さらに広がり不安レベルが高くなり過ぎると、最終的にパニックゾーンになる

ポイントは「外に出過ぎない」ということ。つまり、コンフォートゾーンから少し外に出てみるのが重要です。そうすることで自己研鑽のモードに入り、パフォーマンスを上げてくれるのです。

コンフォートゾーンから乖離しすぎるとパニックになり、逆にパフォーマンスが低下してしまうそうです。

たとえば、仕事でいつもの得意先との打ち合わせなら安心して挑めますが、新規開拓で初訪問する際は緊張が高まります。そこで何とか成果を出すべく努力をすることが、自己を成長させてくれます。

しかし、言葉が通じず文化もまるで違う国での交渉を突然命ぜられれば、どうしたらいいのかあまりにも分からず、パフォーマンスが発揮できません。

ちなみに、コンフォートゾーン自体を広げていくことも可能です。少し背伸びをしてみた結果、「大丈夫だったな」「上手くいったな」という経験をすることで、安心できるゾーンが広がってきます。

安心・快適の行動範囲から少し外に出る意識を持っておけば、自分自身の成長が実感でき、自己成長をより加速させることができるのです。

コンフォートゾーンとは何か? 抜けだして成長するためのポイント | ライフハッカー・ジャパン

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次にチャンスがきたとき、それをつかめるようになる

以上、3つのステップで苦手を得意にする方法をお伝えしました。

苦手なことをするのは、最初は不安ですし、苦痛です。

でも、自分自身が活動できる範囲を広げておくことは、次にチャンスがきたときにそれをキャッチできることにつながります。「これは私にもできるぞ」「少し不安はあるけどやれそうだ」など、ポジティブなマインドで手を伸ばせるのです。

わたくしごとですが、直近の事例を少しご紹介させてください。

わが家には小学2年生の一人息子がいるのですが、今年度のPTA副会長を務めさせてもらっています。

もともとまったくやるつもりはなく、できる自信もなかったのですが、昨年「引き受けてくれませんか」とお声掛けをいただきました。不安でいっぱいでしたが、これも自分を成長させるチャンスと捉えて、承諾したのです。

結果、保護者・先生・地域の方々とチームを組んで組織運営をする自信がつきました。

筆者自身、フリーランスで単独プレイが向いていると思っていたのですが、「チームプレイもできそうだな」と、今では思っています。

次に、チームでの活動の話がきたときは、「やってみよう!」と前向きな検討ができそうです。

ちょっと背伸びしてやってみる。そして笑顔で楽しんでみる。

苦手なことをやらなくてはいけなくなったとき、ぜひやってみてください。