今日から試したい「リセット」のヒント6つ
本書では、6章にわたってさまざまな「リセット術」が説かれています。すぐに取り入れられそうな方法を、各章から1つずつご紹介します。
第1章|思考「マインドをリセットする」
多くの取材を経て、上阪さんが気づいたのは「世の中には、幸せになれない人がいる」ということ。これは、生まれつき不幸で、幸せを手に入れられない人がいるという意味ではありません。
言葉を換えれば、幸せを定義できていない。だから、あてどもなく“青い鳥”を探し続け、いつまで経っても幸せになれない、というわけです。
(『マインド・リセット 不安・不満・不可能をプラスに変える思考習慣』23ページ)
上阪さんが言いたいのは「幸せを他人に預けない」ということ。すべてを決めているのは自分の意識であり、自分の幸せを具体的にイメージすること。そして「自分は運がいい」と思い込むことも大切だと上阪さんはつづっています。
第2章|時間「ストレスをリセットする」
「時間がない」とイライラしてしまうのは、時間をコントロールできていないからなのだとか。そこで試したいのが「スケジュールをあとから書いてみる」ということ。
スケジュールは、その日の予定やこなすべきタスクを書き入れている人が多いと思いますが、1日を振り返ってつけてみると、無駄や空白の時間が多かったことに気づきます。
「忙しさは、誰のせいでもない。自分のせいなのです」と上阪さん。忙しいのは自分が時間をコントロールできていないから。ちょっと耳が痛い気づきですね。
第3章|頭脳「頭の中をリセットする」
いつも余裕がない。疲れが取れない。そんな場合は、脳がリセットされていない可能性があるのだとか。
そこで上阪さんがすすめるのは「移動時間は、スマホから目を離す」ということ。移動時間をLINEの返事やちょっとした調べものにあてるのは、むしろ「時間の有効活用」と思っていましたが…。
ボーっとする時間には実は効能がある、と取材で聞きました。脳を休める貴重な時間になる。やらなければいけないことがいろいろあったり、悩んだり不安に思うころもあるけれど、とりあえずボーッと過ごしていい。脳が整理されるからです。
(『マインド・リセット 不安・不満・不可能をプラスに変える思考習慣』95ページ)
「あえて何もしない時間をつくり、脳を休ませ、頭の中を整理する時間を意識する」。今日からすぐにでもできるマインド・リセット術ですね。