自動車保険といえば、事故が起こった「万一の時」の安心を保証してくれるもの。

でもそれ以前に、最新のテクノロジーを駆使することで、そもそも「事故のない世界」を目指すというのが、イーデザイン損保のまったく新しい自動車保険「&e(アンディー)です。

最も特徴的なのは、申し込み後に届けられるセンサー。これを車のダッシュボードに設置し、スマートフォンとペアリングすることで日々の運転を自動検知、運転スコアをレポートしてくれます。自身では判断しにくい「自分の運転状況」を客観的に見える化することで、安全運転へと意識をシフトしてくれるという仕組みです。

そんな「&e」に実際に加入し変化を体感しているギズモード・ジャパン編集長・尾田和実と、ライフハッカー編集部の島津健吾が、「&e」のあるカーライフとは一体どんなものだったのか? 使ってみて変わったこと、何がよくて何が使いづらかったか?など、イーデザイン損保で「&e」のお客さま体験統括を務める田屋和美さんお客さまサポートセンターの若槻千紘さんを迎えて、ざっくばらんに本音を語ります。

「&e」に申し込むと届くセンサーを車のダッシュボードにつけるだけ。アプリと連動して運転状況を「見える化」!安全運転をサポートしてくれる心強いパートナーになる。
「&e」に申し込むと届くセンサーを車のダッシュボードにつけるだけ。アプリと連動して運転状況を「見える化」!安全運転をサポートしてくれる心強いパートナーになる。

<座談会参加者プロフィール>

イーデザイン損害保険株式会社 CX推進部リーダー/お客さま体験統括
田屋和美(左上)

アメリカ、イタリアなどで芸術、建築、デザインなどを学び、デジタル領域におけるデザイナーとしてのキャリアをスタート。外部スタッフとしてイーデザイン損保のプロジェクトに関わるうちに保険業界に興味を持ち、2021年5月入社。「&e」のお客さま体験の統括をはじめ、全社のCX(顧客体験)推進のリーダーを務める。

イーデザイン損害保険株式会社 お客さまサポート部
若槻千紘(左下)

イーデザイン損保歴12年。現在は、申し込み後のお客さま対応フローの作成などに携わる。社内で「&e」プロジェクトが立ち上がった際には、育児休暇中。復帰すると、以前とはがらりと変わった社内の雰囲気に驚いたという。

ライフハッカー編集部 島津健吾(右上)

静岡県掛川市在住。妻、4歳と2歳の子どもの4人家族。運転歴は約10年。自分では運転がうまいほうだと思っていたものの、妻からは「荒い」と厳しいコメントを受ける。

ギズモード・ジャパン編集長 尾田和実(右下)

プライベートでも仕事でも、テックとガジェットを愛する編集長。最近東京から千葉に移住し、マイカーを購入。初ドライブでひやりとする場面に出くわして以来、運転は慎重派。

自分では「運転が上手い」と思ってた! 実際のところは…

ライフハッカー編集部・島津健吾(以下、島津): 僕は静岡県掛川市という地方都市在住で、車は日常生活になくてはならない存在。かれこれ10年くらい運転してきたこともあり、運転にはそこそこ自信があったんです。いや、むしろかなり上手いほうだと思っていました(笑)。

イーデザイン損保・田屋和美(以下、田屋):これってほかのお客さまからも、すごくよく聞く話なんです。皆さん、「自分は運転が上手い」「事故なんて起こすわけがない」って思っていらっしゃるからこそ、事故の可能性を自分ごと化できていないことが多いんですよね。

島津:おっしゃるとおりです…。でも自分の場合は、妻から「運転が荒い」と注意されることがあって。これまでは「いやいや、そんなはずはない」で済ませてきたけれど、実際「&e」のTripレポートを見てみると、急ブレーキ、急ハンドルが思った以上に多かったんです。

スコアが数字で表示されるから、受け入れるしかない(笑)。自分の運転を客観的に見る、すごくいい機会になりました。

イーデザイン損保・若槻千紘(以下、若槻):特に点数が低かったときを振り返って、思い当たることはありましたか?

島津:1回だけ、「10点満点中4点」のときがあったんですけど、忘れものに気づいて急いで戻った日でしたね。そうやって、実際のできごととレポートを照らし合わせて見ていくと、すごく納得感がありました。

ギズモード・ジャパン編集長・尾田和実(以下、尾田):たしかに、実際の運転を振り返りながらレポートを見ると、発見がありますよね。

僕は、東京に住んでいたときは車を持っていなくて、必要なときだけレンタルしていたんです。それが千葉に引っ越したことをきっかけに、マイカーを購入しました。その初ドライブのときに、じつはひやりとした場面に出くわして、それ以来かなり保守的な運転スタイル。なので、運転スコアも自ずといい点数が出ていました。

事故のない世界の実現のために「&e」にやってほしいこと

若槻:レポートを見ていくなかで、なにか運転に変化はありましたか?

尾田:「自分は右折のほうが苦手だな」とか、徐々に把握できるようになってきました。「&e」では、たとえば「右折の際には」とか、運転テーマ別のアドバイスもアプリで読めるので、自分を客観視できるツールがそろっている点がいいな、と思いましたね。

田屋:でも現状では、お客さま別にパーソナライズして運転テーマを表示しているわけではなくて。今後もっとデータがたまってきたら、「あなたは右折が苦手?」という具合に、そのお客さまに合ったテーマを提示するなどの機能を追加したいと考えています。

尾田:今後のデータ活用については、すごく楽しみなトピックです。僕は、スマートウォッチを3台持っていて、脈拍や睡眠のスコアをとっている“トラッキングオタク”なんですけど、たとえば、「睡眠スコアと運転スコアの相関関係」とか。そういう多角的な分析ができるようになったら、非常におもしろいと思います。

島津:それは、ライフハッカー読者にはすごく刺さりそうなネタですね。僕もめちゃくちゃ興味あります。

尾田:ゆくゆくは「車種別運転攻略法」とかも、出してほしいなぁ。

島津:僕は、「事故が起こりやすい場所マップ」。これが、ぜひ欲しいです!

田屋:データ活用の可能性は、本当に無限大だと思います。「&e」をローンチしてやっと1年。データも徐々にたまってきたので、今後さらにお客さまに有益な情報を還元していきたいと思います。

紙の安心感 VS デジタルの利便性

若槻:&e」では紙の申込書ではなく、WEBから入力していただく形ですが、わかりづらい点はなかったですか?

島津:今まで自動車保険はカーディーラーさんに任せっきりだったこともあって、保険内容にしっかりと向き合ったことがなかったんですよね。なので、それを一から自分で考えながら入力していくという作業は結構大変で…。実際に保険の等級をひとつ間違えてしまっていました。

尾田:自分の場合は忙しい時期だったこともあって、申し込み途中で中断し翌日追加で入力したんです。そのときに、画面を開くたびに「あれ?どこから再開するんだっけ?」みたいに、ちょっと迷う部分はありました。

田屋:申し込み途中でも保存して中断できることがすぐにわかりにくいっていうのは、おっしゃる通りだと思います。ほかのお客さまからも同様の声があったので、「保存」ボタンを上のほうに移動したり、デザインや使い勝手も話を聞きながら、日々改善を進めています。だから、そういった率直なご意見はありがたいです。

島津:僕は、申し込みのあとに紙の保険証券が郵送されてくるもんだと思い込んでいて、待っちゃっていました。でも、「&e」ではデジタル証券だけなんですよね。

若槻:そうなんです。お客さま対応をしていても、「保険証券はどこにあるの?」っていうお問い合わせは多いです。

島津:自分だけじゃないって聞いて、ちょっと安心しました(笑)。

田屋:「じゃあ、紙でも発行すればいいじゃん」っていうご意見もあるんですけど、そこはダイレクト保険としてこだわりたい部分なんです。

それに、現段階では単純に「紙で保険証券が送られてくる」経験があって、そう認識している方が多いだけで「紙」の必然性を感じているわけではないのかなと。今後は私たちが「デジタルで交付します」と、もっとわかりやすく周知して説明していけば問題ないと思うんです。

尾田:それは自分みたいにデジタルに慣れている人間には意外ですね。Web上で保険証券が確認できるっていうのは、すごく便利だと思いましたね。

ちょうど最近、妻が新しい職場で働きはじめて、車通勤なので保険証券の提示を求められたんです。僕は紙の書類を紛失しがちなので、アプリの中から簡単に表示して共有できることに感動しました。

田屋:そう言っていただけるのは何よりです。でも、申し込みからサポートまでスマホで完結する分、お客さまのITリテラシーに左右される部分は、実際問題として大きいんです。

若槻:そうですね。スマホの機種がおわかりにならないお客さまに、「裏を見て、りんごのマークがありますか?」というお客さまとのやり取りも聞いたことがあります。結果、その方はシニア向けスマホだったんですけど…。

田屋:そのあたりは、私たちサイドの課題でもあります。自動車保険は、車に乗る方は皆さんが入る必要のあるものです。

だからこそ、ライフハッカー読者のようなITリテラシーの高い方たちだけでなく、様々なお客さまに快適にご利用いただくために伝え方や使い方を工夫していかなければならないと思っています。

安心はそのまま、保険に新たな価値観をつくりたい

尾田:「&e」で成し遂げたいゴールから逆算して、現時点ではどれくらいの達成率だとおふたりは考えていますか?

田屋:いやいや、まだ始まったばかり。ほんの2歩目くらいのイメージです。

2021年11月のローンチ直後は、まずこのまったく新しい保険を「世の中にどう伝えていくか」というフェーズ。言葉ですべてを説明するのはなかなか難しいので、象徴的なキービジュアルをつくり、それを全面的に打ち出しました。

それを見て、「なんかおもしろそうだね」と加入してくださったアーリーアダプターの方たちをお迎えしたのが、1歩目。

象徴的な「&e」のキービジュアル
象徴的な「&e」のキービジュアル
Image: イーデザイン損害保険

ご契約者さまが徐々に増えて10万人を突破し、さまざまなお客さまから受ける日々の声やデータから、「より良い体験」のために使い勝手などをコツコツ改善して土台を作っているいまが2歩目。そんな感覚です。

島津:あと何歩くらい進んだら、「&e」としてのゴールに到達しそうですか?

田屋:正直、ゴールってないと思っているんですよね。時代は変わるし、お客さまも変わる、それに伴ってゴールがどんどんアップデートされていくというか。でも、そのゴールの方向に着実に歩みを進め続けるっていうことが、大切なんだと思います。

若槻:「&e」の目指している「事故のない世界」って、すごく壮大な話じゃないですか。でも、もう少し現実的な言い方をすると、これまでの自動車保険のあり方が変わるきっかけになればいいなって。

毎年見積もりをとって、内容はそこまで吟味せずに、一番安い保険に加入して…。判断基準が価格しかないような状況でこれまで当然とされてきた「価格だけで選ぶ」価値観を変えたいんですよね。

尾田:すごく共感しますね。

今回いい機会だったので、保険のことをいろいろ調べてみたんですよ。これまであまり詳しくなかったので。そうしたら保険ってじつはものすごく合理的で、そもそもユーザーに寄り添うサービスなんだってことを知って。そのなかでもずば抜けて革新的なサービスが「&e」なんだなって、よくわかりました。

田屋:どうしても「保険って、なんかうさんくさい」っていうイメージをもっている方が多いですよね。だから「&e」のセンサーで収集しているデータも、「何に使われるかわからない…」「こわい」って思われるお客さまも正直いらっしゃいます。

でも私たちは、お客さまと向き合って、お客さまの体験をつねに向上させていくことで、「事故のない世界を一緒につくっていく」という、新しい文化の醸成を目指しているんです。そこを、今後も伝え続けていかなければな、と。

島津:いやでも、実際に「&e」を使ってみて思いましたよ。「あ、もしかしたら、これで世界は少しだけ良くなるかもしれない」って。

尾田:最後にすごい、良いこと言ったね(笑)。

安全運転に対する意識の変化から、実際のユーザビリティ、そして「&e」の目指す未来の話まで。非常に内容の濃い座談会となりました。

対話を通して終始印象的だったのは、イーデザイン損保のふたりの「聞く姿勢」。どんな些細な意見も聞き逃さず、ていねいに深堀りしていくそのスタンスからは、「お客さまと共に安全な世界をつくる」という揺るがぬ目標への熱い想いが見てとれました。

最新テクノロジーを駆使しながらも、その骨格を形成するのは手ざわりのあるコミュニケーション。「&e」というこの新しい自動車保険は、軽やかな未来の可能性で満ちていました。

>> &e(アンディー)のことをもっと知りたい!

Source: &e/ Photo: Kenya Chiba