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街で人とぶつかったとき舌打ちしてしまったとか、ふと苦手な同僚や上司のことを思い出してイライラしたとか。恋人やパートナー、親などの些細な言動にカチンときたとかーー。

大人として振る舞えばいいと頭では理解していても、自分の気持ちや行動をコントロールできず、結局は後悔してしまうという方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、心理カウンセラーである『教えて先生 もしかして性格って悪くなるの?』(下園壮太 著、すばる舎)の著者はこういうのです。

はじめにズバリお伝えしておきますと、これらは「根本的な性格」の問題ではありません。ですから、もともとある、その人の「良いところ」がそのまま消え失せてしまうということもありません。

こういうお悩みを訴える方のほとんどは、「一時的に性格が悪くなっている」だけなのです。

では、どうしてそうなってしまうのか。なぜ、「いつもイライラしている」「気難しくなった」「まるで別人みたい」などと感じているのか。

それは、「心の疲れ」が原因なのです。(「はじめに」より)

人は元気な状態であれば、心に多少の波風が立っても無理なく「いつもの自分」に戻れるもの。しかし心の疲れがたまってくると、自分でも気づかないうちに感じ方や考え方、行動が変わってくるというのです。一般的にみて「悪い」方向に性格が変わってくるからこそ、そんな自分を見て「性格が悪くなったかな」と感じてしまうわけです。

そこで著者は本書において、自身が体系立ててきた心の体のメカニズムについて解説し、日々の不調をケアし、心と体の心地よいリズムを保つためのさまざまなメソッドやアプローチを紹介しているのです。

きょうは第4章「たまりにたまった『疲れ』を取り除く方法」のなかから、「『睡眠』と『プチ集中』でモヤモヤが消える」に注目してみたいと思います。

日常のなかで、しつこい疲れをとる方法

ここでは、心が疲れたときの「休み方」に焦点が当てられています。注目すべきは、長い休みが取れなかったとしても大丈夫だと著者が断言している点。退勤後や休日などを利用して、自分の心と体をゆるませていくことが大切だというのです。

休み方にもいろいろありますが、これは疲労度によっても変わってきます。通常モードであれば、自分が好きなことをやれば、それでOKです。(153ページより)

ただし、疲労がたまった状態から抜け出せないのであれば、次の2つが大きな意味を持つことになるようです。(153ページより)

その1:睡眠をとる

まず、なにを差し置いても重視すべきが“睡眠をとる”こと。心が疲労した、すなわちエネルギーが低下したとき、それを補給できるのは睡眠だということです。

睡眠については、その質やタイミングなどについてさまざまな情報が氾濫しています。しかし、それらにあまり惑わされず、とにかく「量(時間)」だけに注目するべき。具体的には、8時間、可能であれば9時間は寝るようにするといいそうです。

なお、夜に眠れないのであれば日中に寝てもOK。あまり「正しい睡眠」にこだわりすぎると、迷路にはまってしまうようです。つまりは難しく考えず単純に、「疲れているので、いつもより多めに眠る」とざっくり考えておけばいいということ。(154ページより)

その2:プチ集中する

睡眠をとることを意識できたら、次に考えたいのは“これ以上、疲労をためない”こと。そのためには、エネルギー消費の少ない活動に「プチ集中」するのが有効なのだとか。

なぜなら、モヤモヤ・闇落ちモード(簡単にいえば、心が緊張状態に陥った状態)が長引いている人にいちばん難しく感じられるのは、“なにもしない”ことだから。

なにかをしていないと、不安や焦りから「あれでよかったのだろうか」「また同じことが起こるのだろうか」というように考え続けてしまうわけです。

しかも、そうしたネガティブ思考が頭をフル回転させ、体も緊張させるため、どんどん疲れがひどくなっていきます。そこで、なにも考えず、なかば自動的にできるようなことで手を動かし、頭の回転数をバランスのよいミドルレンジに制御してやるべきだというのです。

体は疲れないけれど、頭のネガティブなフル回転は止まる、「ちょうどいい塩梅」のアクティビティに取り組むことが基本だということです。(156ページより)

プチ集中におすすめのアクティビティは?

では、どんなアクティビティに取り組むべきなのでしょう? 著者によれば、以下のようなことが代表的な「プチ集中」できることだそうです。

・一人でできる運動をしてみる(テニスの壁打ち、ジムや自治体のトレーニングルームに通う、ジョギングなど)

・家事をする

・庭仕事をする

・ぼんやりテレビを観る

・ネットサーフィンをする

・動画を観る

・ゲームをする

・ドライブをする

・料理をする

・DIY

・掃除をする

・編み物をする

・お菓子をつくる

・俳句を読む

・動画編集をする

・本を読む

(158〜159ページより)

もちろんこれらがすべてではなく、大切なのは自分だけの「プチ集中メニュー」を考えてみること。

ちなみにプチ集中できるアクティビティかどうかの見分け方は、自分が普段にくらべて“省エネモード”になれるかどうか。「他のことをしているときより、頭も心も使っていないな」と思えるのであれば、それがプチ集中のアクティビティといえるようです。(157ページより)

生きていれば、いいことだけではなく、嫌な思い出や苦手なことも増えるもの。しかし、心の仕組みを知って上手にメンテナンスできれば、悩みやモヤモヤは徐々に解消できるはずだと著者は記しています。

毎日を少しでも心地よいものにしていくために、本書を参考にしてみてはいかがでしょうか?

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Source: すばる舎