Windows 7が発売されたのは2009年10月でした。
バラク・オバマが大統領になり、アバターがまもなく映画館で公開され、豚インフルエンザが世界的なパンデミックと公式に宣言された頃です。
その後、世界は大きく変わり(たとえば、アバター2は森の中でなく水の中が舞台になっています)、Windowsも変わりました。
Microsoftは、2020年1月14日にWindows 7のサポートを「公式に」終了しましたが、今週、Windows 7は、本当に、公式に、お亡くなりになりました。もしまだWindows 7を使っているのなら(同じ意味でWindows 8.1も)、ぜひ使用を止めることをおすすめします。
サポート打ち切りは1月10日から
Bleeping Computerが報じているように、Microsoftは1月10日(火)にWindows 7のExtended Security Update(ESU)プログラムのソフトウェアサポートを打ち切るとのこと。
このプログラムは、特定のソフトウェアを実行するためにオペレーティングシステム(OS)に依存していたProfessionalとEnterpriseユーザーに対して、Microsoftが廃止するWindows 7に3年間の有償例外措置を提供するものでした。
しかし、今週からは、ESUユーザーであっても、ほかのユーザー同様にWindows 7がサポートされていないことに気づくでしょう。
時間切れになるのはWindows 7だけではありません。
Microsoftは、2013年10月に発売されたWindows 8.1の延長サポートを正式に終了します。
さらに、多くのサードパーティ開発者も同様に、古いバージョンのWindowsのサポートを終了しています。
Googleは、火曜日にWindows 7とWindows 8.1のChromeサポートを終了。Microsoft Edge 109は、これらのWindowsバージョンの最後のEdgeアップデートとなるでしょう。
「OSのサポート終了」が意味すること
Microsoftのような開発会社が、自社のソフトウェアのサポートを打ち切ったとしても、そのソフトウェア自体が動かなくなるわけではありません。
火曜日以降も、Windows 7や8.1が動作するPCを起動することはできますし、月曜日と同じように動作する可能性も高いでしょう。ChromeやEdgeも同様です。
しかし、問題は、MicrosoftがWindows 7に新しい機能を追加するのをやめることではありません(それはとっくの昔に始まっています)。
むしろ問題は、同社が新しいセキュリティパッチを発行しなくなること。そのため、2023年にWindows 7やWindows 8.1を実行するのは特に危険になります。
「セキュリティパッチがない」=「非常に危険」
セキュリティパッチは、デジタルライフには不可欠です。ソフトウェアには本質的に欠陥があり、その欠陥は最終的に開発者、研究者、または悪意ある者によって発見されます。
もし、悪人がその欠陥を悪用する方法を見つけたら、あなたのコンピューターを乗っ取り、データを盗んだり、身代金を要求したりすることができるようになります。
このようなリスクはどのOSにも存在しますが、通常、開発者は脆弱性が発見されると熱心にパッチを適用します。ハッカーにとっては、被害者が最新のソフトウェア・アップデートでパッチを適用できれば、セキュリティの穴は解消されます。
しかし、Windows 7やWindows 8.1のようにアップデートが提供されない場合、ハッカーにとっては格好の標的となる可能性があるのです。
私たちの多くは、せっかくの良い製品を途中で投げ出してしまう傾向にあります。スマホやPCだって、もう1年か2年(あるいはそれ以上)使い続けることができたかもしれません。
Windows 7は、技術的に言えば非常に良く機能していました。しかし、悲しいことに発売から約13年後に、誰にとっても使うには安全でないことが公式に明示されたのです。
そして、世界中のPCユーザーのおよそ11%がまだWindows 7を使っているので、移行は前途多難になりそうです。
Source: Microsoft(1, 2), Bleeping Computer